レアル相手にゴールを決めたレバンテFWマジョラルとともに久保をトップ扱い

 マジョルカの日本代表MF久保建英は、現地時間14日のリーガ・エスパニョーラ第4節アスレティック・ビルバオ戦(0-0)に途中出場し、果敢な突破からPKを獲得するなど活躍を見せた。スペインの全国紙「AS」はレアル・マドリードから期限付き移籍中の選手たちを特集し、久保について「日本人は電撃的だった」と報じている。

 久保は今夏、FC東京からレアルに移籍。当初はカスティージャ(Bチーム)でのプレーが見込まれていたが、北米ツアーなどで存在感を示すと、マジョルカへの期限付き移籍が決定した。そして、現地時間1日の第3節バレンシア戦では、途中出場でデビューを果たしている。

 ビルバオ戦では0-0の後半18分、途中交代で右サイドハーフに入ると、同35分に魅せる。ペナルティーエリア手前右でボールを受け、細かいタッチでドリブル突破。フェイントから縦に持ち出し、相手DFユーリ・ベルチチェのファウルを誘発してPKを獲得した。キッカーのスペイン人FWアブドン・プラツがPKを枠外に外し、決勝ゴールとはならなかったが、久保のPK奪取は大きなインパクトを残している。

 スペイン紙「AS」は、「クボがマジョルカで輝き、マジョラルは“彼の”レアルに打撃を与える」と題して、レアルから期限付き移籍中の若手選手たちを特集。10選手にスポットライトを当てるなか、14日のレアル戦で“古巣”相手にゴールを決めたレバンテFWボルハ・マジョラルと並べ、久保の名前を見出しに取っている。

 記事では「ピッチに投入されてから、日本人は電撃的だった。良い個人技を見せ、相手にファウルを強いてPKを獲得したが、アブドン・プラツがPKを外して均衡を破ることはできなかった」と久保を評していた。他にもアーセナルで活躍するスペイン代表MFダニ・セバージョス、昨季はトップチームで一時期レギュラーの座もつかんだDFセルヒオ・レギロンらが名を連ねるリストのなかで、久保は期待の大きさを示すトップ扱いとなっている。(Football ZONE web編集部)

(左から)ダニ・セバージョス、久保建英、セルヒオ・レギロン【写真:Getty Images】