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 オーストラリアは野生生物の宝庫と言われているが、中型の樹上動物であるポッサムもその1種だ。でも悲しいかな、ポッサムは増えすぎて、鳥や鳥の卵、植物の芽などを食べ尽くしてしまうため、オーストラリアニュージーランドでは害獣扱いされている。

 このほど、恐らくポッサムキャッチャー(ポッサム駆除職員)によって母親を捕らえられ、孤児となってしまった2匹のポッサムの赤ちゃんが意外な場所で発見された。

 なんと、ポッサムの赤ちゃんたちは、ある女性の飼い犬の背中に2日続けて一匹ずつしがみ付いていたのである。

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散歩途中で飼い犬にしがみつくポッサム発見

 9月9日オーストラリアメルボルンに住むサリー・ワトキンソンさんは、飼っている2匹のプーリー犬を連れて散歩をしていた時、その違和感に気が付いた。

 プーリーは、よじれた長い縄状のドレッドロックスヘアが特徴のハンガリー原産の犬である。

 なんと飼い犬の一匹に、小さなポッサムの赤ちゃんがくっついていたのだ。

 ポッサムの赤ちゃんは、プーリーのお尻に近い背中部分の、縄のような被毛にピシッとしがみついていたが、ポッサムがくっついた犬も、もう一匹の犬もまったく気にしていないように見えたという。

施設スタッフがポッサムを保護するも、翌日も同じことが!

 サリーさんは、このことをパートナーのジョンさんに知らせると、ジョンさんは半日かけて野生生物保護施設を調べ、やっとのことで連絡をつけた。

 その後、サリーさんは犬を動物病院へ連れて行き、そこに現れた保護施設スタッフが犬にくっついていたポッサムの赤ちゃんをそっと外し保護した。

 このレアな出来事を、サリーさんは自身のフェイスブックに投稿したのだが、なんと驚いたことに、翌日にも再び同じ事が起こった!

 サリーさんは、翌日10日に再びフェイスブックを更新し、今度は前日とは別のもう一匹の犬に、オスのポッサムの赤ちゃんがくっついていたと投稿した。

 2匹目の赤ちゃんは、犬の毛の中に隠れようとしていたようで、気付いた犬は少し違和感を感じていたようだ。

2匹は、害獣駆除職員に母親を奪われた孤児か?

 再び、ポッサムをくっつけた犬を連れて動物病院へ行くことになってしまったサリーさんだが、2匹目のポッサムの赤ちゃんも、無事に保護施設スタッフに引き取られて行ったことに安堵した。

 サリーさんは、更新したフェイスブックの投稿の中で、

ポッサムの赤ちゃんが、こんなふうに人前に現れること自体が珍しい。おそらく、2匹の母親はポッサムキャッチャー(害獣駆除職員)に捕獲されたために、孤児になってしまったのではと思う。

獣医によると、ポッサムは通常2~3匹の赤ちゃんを産むということなので、もしかしたら3匹目も近くにいるかも。周辺に目を配るようにしておく。


と、綴っている。

 サリーさんによると、1日目に発見されたメスのポッサムは、施設でとても元気にしているようで、自然へ返される日も近く、またオスの方もしばらくすれば、野生に戻される日が来るということだ。

 とはいえ、野生に返されても、人里に降りてきたら捕獲され処分されてしまう可能性もあるわけで、とりあえずは人目のつかないところにいてくれるといいが...

written by Scarlet / edited by parumo
追記:(2019/9/18)本文を一部訂正して再送します。

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52282530.html
 

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