イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業SpaceXが、火星への旅にも使われる可能性のある宇宙船「Starship」のプロトタイプを建設中であることは、Techableでもこれまでお伝えしてきた。

今回はその最新情報。Starshipプロトタイプの建設が着々と進んでいることをうかがわせる写真2枚をマスク氏が新たにツイッターで公開した。

・フルスケール

SpaceXは先月、試作機「StarHopper」のホップテストに成功したばかりだが、StarHopperと違って、テキサスとフロリダで現在同時に建設中のプロトタイプ2機はフルスケールだ。

今回公開された写真の1枚には作業員も写っているが、Starshipがいかに巨大なものになるかがリアルに感じられる。実際、完成時の全長は106メートルという大型ロケットだ。

・試験は時間の問題?

SpaceXStarshipプロトタイプの完成時期や初テストなどのタイムスジェールを明確にしていないものの、大きなタイムラインでは2021年の商業運用を目指している。

Starshipプロトタイプに関しては、完成予想図が今年1月にマスク氏のツイッターで公開されていて、そこから8カ月で今回の写真にある姿にまで作業が進んでいることを思えば、完成はそう遠くはなさそうだ。

そして同社はすでにFalcon 9やFalcon Heavyでの実績があるだけに、完成後に試験が行われるのは時間の問題で、そこでトラブルがなければ本格運用が現実味を帯びてくるはずだ。まずはプロトタイプ完成の報が待たれる。

Elon Musk/Twitter