ソニー・インタラクティブエンタテイメントは、ストリーミングゲームサービスPlayStation Nowに、CERO Z(対象年齢18歳以上)レーティングのタイトルを追加すると発表した。このため、現行のサービスを9月30日に停止して、決済方法などを変更したうえでサービスの再開をするという。

(画像はPlayStation Now公式サイトより)

 PlayStation Nowは、映像コンテンツを配信しちえる「Netflix」と同じサブスクリプションサービスのひとつ。PS4、PC(Windows)などから定額制で対象のゲームを好きなだけストリーミングで遊ぶことができる。しかし遊び放題の場合、問題となってくるのはゲームの年齢区分である。魅力的なゲームや名作ゲームのなかには、CERO Zレーティング(対象年齢18歳以上)の作品も数多く存在する。

 そういったタイトルをサブスクリプションサービスで対応するためには、サービスの内部で年齢区分をもうけるか、サービス自体を対象年齢18歳以上に一元化する必要がある。今回のSIEの発表によると、PlayStation Nowそのものを18歳以上のサービスにする決断を踏み切ったようだ。10月以降のPlayStation Nowでは、クレジットカード決済か、年齢確認が必要なPlayStation Now利用権を販売店で買う必要がある。

(画像はPS Store『DOOM』より)
(画像はPS Store『Fallout 4』より)

 海外のPlayStation Nowでは、ボーダーランズデッドアイランドゴッド・オブ・ウォーIIIDOOMフォールアウト4などの日本ではCERO Zレーティング区分のタイトルが数多く配信されているが、今後はこういったタイトルが日本で遊ぶことができる可能性が高まってきたといえそうだ。

 これにともなって、現在PS Storeで配信している「7日間無料体験」の提供も停止するという。またサービス変更後に、以前のPlayStation Now利用権の扱いに関しては、ウォレットにチャージすることによって返還されることになるという。返還される時期は10月上旬としている。

 PlayStation Nowの利用権は一ヶ月利用権が税別2315円だ。このような価格帯のため、利用者の多くは、18歳以上だったと思われる。今回の対象年齢18歳以上にサービスを一元化するのは、利用者に即した決断だといえるだろう。

 以下、PlayStation公式サイトに記載された内容を転載する。

・PlayStation™Nowは、2019年9月30日(月)に現行サービスご提供を一旦停止させて頂きます。

 

・2019年9月30日(月)現行サービス停止時も有効な利用権をお持ちのお客様については、その利用権を購入された際の金額と同額を10月上旬までにPlayStation™Networkのウォレットにチャージすることにより返還させて頂きます。

 

・2019年9月17日(火)をもってPlayStation™Storeで提供しているPlayStation™Now利用権及び7日間無料体験については提供を停止いたしました。

 

・10月以降PlayStation™Nowをご利用頂くには、年齢確認のため、同月より改めてPlayStation™Store及び各販売店様にて販売するPlayStation™Now利用権をご購入頂く必要があります。

 

・10月以降、PlayStation™StoreでPlayStation™Nowの利用権をご購入の際には、年齢確認のためクレジットカードによる決済が必要となります。

ライター/福山幸司

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman