浜松市に本社を置くスズキと、同市内などを走る天竜浜名湖鉄道がコラボレーション。大型バイク「KATANA」のラッピング列車が登場しました。デザインはスズキの二輪デザイン部が担当。スズキの鈴木社長が出発合図を送っています。

駅名も「KATANA(フルーツパーク)駅」に

スズキの大型バイク「KATANA(カタナ)」のラッピング列車が2019年9月15日(日)、天竜浜名湖鉄道天浜線)に登場しました。

静岡県浜松市に本社を置くスズキと、同市内などを走る天浜線がコラボレーションしたもの。同日に、天浜線沿線の「はままつフルーツパーク時之栖」で開催されたスズキのユーザー向けイベント「KATANA Meeting 2019」に合わせて、運行を開始しました。

この日、天浜線の天竜二俣駅で行われた出発式には、スズキの鈴木俊宏社長が登場。「KATANAラッピング列車」へ出発の合図を送っています。

また、イベント会場最寄りの天浜線フルーツパーク駅もその日、1日だけ「KATANA(フルーツパーク)駅」に改名。イベント参加者だけでなく、鉄道利用者にもコラボがアピールされました。

デザインはスズキの専門家が担当

「KATANAラッピング列車」のデザインを担当したのは、スズキの二輪デザイン部です。TH2100形ディーゼルカー(新潟トランシス製)の車体全体が、「KATANA」の画像でラッピングされています。

スズキによると新型「KATANA」は、「燃料タンクから車体先端まで、シャープで流れるようなひと目で『KATANA』とわかるデザインに、『GSX-R1000』のものをベースとした水冷直列4気筒のパワフルなエンジン、軽量で剛性の高いアルミフレームとアルミスイングアームを採用し、高い基本性能と扱いやすさを両立させた大型二輪車」とのこと。

なお、スズキのバイクと鉄道のコラボレーションは、鳥取県を走る若桜鉄道で、同線の隼駅とスズキのバイク「隼(ハヤブサ)」との縁で行われていますが、静岡県での実施は今回が初。スズキは「話題性の高い新型『KATANA』と地元の鉄道との組み合わせにより、バイクのふるさと浜松の認知向上と天浜線沿線の振興に協力」するとしています。

「KATANAラッピング列車」は約2年間、走行する予定。天浜線のウェブサイトで運行スケジュールを確認できます。

ライダースジャケットを着て「KATANAラッピング列車」へ出発の合図を送るスズキの鈴木社長(2019年9月15日、小林俊樹撮影)。