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アメリカ海軍が、動画内に映り込んだ「未確認飛行物体」を本物と断定

■動画は全部で3つあり、内2つは2004年に、1つは2015年にアメリカ海軍の航空機によって撮影されていた

■動画内の飛行物体には、熱源や翼の存在が確認されず、地球上にないテクノロジーで作られている可能性が高い

今月10日、アメリカ海軍により撮影された「未確認飛行物体映像」が本物であると判断されました。

動画名「FLIR1」と「Gimbal」は2004年、「Go Fast」は2015年に撮影されたもので、2017年に一般公開されていたものです。いずれも、以前から「本物のUFOなのではないか」とネット上を騒がせていました。

今回、アメリカ海軍の公式代弁人であるジョセフ・グラディシャー氏は「動画内の物体をすべて本物と認定する」と発表。しかしその上で、「地球外生命体の存在については断定できない」としています。

詳細な報告は、9月10日付けでニュースサイト「The Black Vault」に掲載されました。

U.S. Navy Confirms Videos Depict ‘Unidentified Aerial Phenomena’; Not Cleared For Public Release
https://www.theblackvault.com/documentarchive/u-s-navy-confirms-videos-depict-unidentified-aerial-phenomena-not-cleared-for-public-release/

撮影された実際の映像

動画はいずれも、アメリカ海軍の所有する航空機「F/A-18E/F」によって撮影されたもの。機体に内蔵された「ATFLIR」と呼ばれる記録ターゲティングポッドが、自動的に未確認飛行物体赤外線追尾を行なっています。

1つ目の「FLIR1」がこちらです。

そして2つ目の「Gimbal」がこちら。

ともに楕円球体状の物体が浮遊しており、上空でゆっくりと回転し始める様子がうかがえます。

そして3つ目の「Go Fast」が以下の動画です。先ほどの2つと比べると、よりアクロバティックな動きを見せています。

謎の飛行物体は、上空8万フィート(約24km)地点に突如姿を現し、次の瞬間、海面方向に向かって一気に降下。2万フィート(約6km)地点でピタリと止まり、少しの間ホバリングしています。

飛行物体を確認したパイロットも、かなり興奮した様子で「あれは一体何だ?」と話している音声が確認できます。

地球上には存在しないテクノロジー?

こうした物体は、専門的には「UFO」ではなく、「UAP(unidentified aerial phenomena=未確認飛行現象)」と呼ばれています。

動画内のUAPが本物である根拠として挙げられるのは、以下の2つです。

まず、UAPには、航空機に装備されるタービンエンジンから発される高温の排気通路がありません。つまり、UAPは熱を使わずに飛翔しており、実際今回の飛行物体は、ATFLIRセンサーに「冷たいもの」として感知されていました。

アメリカ海軍航空機「F/A-18F」/Credit:popularmechanics

そして2つ目は、UAPには飛行に必要な翼部分がまったくないことです。

航空機や戦闘機には、一般的に目に見えるウィングが付いており、トマホーク(米)やクラブ(露)のような巡航ミサイルでさえ、小さなウィングレットを備えています。

しかし動画内のUAPは翼のない卵型をしており、どのような仕組みで飛来しているのか検討がつきません。これが有人なのか無人なのかも分かりませんが、いずれにせよ、この機体の作り主はとてつもないテクノロジーを持っていると言えるでしょう。

誰の手によって作られたのか、そして本当に情報は真実なのか。謎は深まるばかりですが、今後の続報に期待しましょう。

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