スウェーデンマクドナルドが、屋外に立つ自社の看板の裏をミツバチの巣箱にする取り組みを進めている。

スウェーデンではミツバチが巣作りできる場所が減り、数が激減しているからだ。

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ミツバチの減少は農産物の危機

植物の受粉を助けるミツバチは、食物生産に大きな役割を果たしている。看板をミツバチの巣にするというアイデアを出した広告代理店NORD DDB」によれば、ミツバチによる授粉がなければ人類の食料は今の3分の2に減ってしまうそう。

そしてスウェーデンでは、現在、野生のミツバチの3分の1が死滅の危機に瀕しているという。その理由は、単純に、ミツバチが住処となるスペースが少なくなっていることだ。

スウェーデンマクドナルドは、食べ物を提供する企業としてこれを放っておけず、広告代理店NORD DDB」、屋外広告会社「JCDecaux」と協力して、自社の看板の裏をミツバチの巣箱にするプロジェクトを開始した。

看板の裏に巣箱

現在、ストックホルム市郊外の数カ所にその看板が設置されている。

木製の看板は、表から見ると緑色の地にゴールデンアーチマークキャッチフレーズが描かれているだけだが、表面にミツバチが出入りできる穴が無数に開いている。

McDonald's Sverige/YouTube

McDonald’s Sverige/YouTube

裏側には、巣として利用できる木箱が取りつけられている。ハチは南向きの巣を好むため、巣箱は南向きの面に取り付けられ、看板の文字は北向きの面に書かれているそうだ。

McDonald's Sverige/YouTube

McDonald’s Sverige/YouTube

この程度では役立たない?

マクドナルドのこの取り組みは、地球環境に良いことではあるだろう。

だが、実際にはあまり効果のない、宣伝のための話題づくりにすぎないと批判的な目を向ける海外メディアもある。

例えば、メディアによれば、マクドナルドの商品パッケージは今のところ約10%しかリサイクルされていないそうだ。ミツバチの巣よりもこちらを先にどうにかするべき、というメディアの意見にもうなずける。

この点はマクドナルドも十分承知しているようで、2025年までには商品パッケージ100%リサイクルされた素材や再生可能な素材から作るようにし、全店舗でリサイクルを実施すると、自社のサイトで宣言している。

今回の巣箱付き看板の取り組みが、成功するかどうかはわからない。だが、もし効果があれば、2020年春に看板の数を増やすことを計画していると、スウェーデンマクドナルドは言っている。

マクドナルドが看板裏を「ミツバチの巣」に│スウェーデン