ポルティモネンセ戦に途中出場した中島、試合後に指揮官が腕を掴み怒りの形相で叱責

 ポルトガル1部ポルトの日本代表MF中島翔哉は、現地時間15日の第5節ポルティモネンセ戦(3-2)で後半28分から途中出場したなか、試合後に指揮官から怒りの形相で詰め寄られる場面が話題となっている。

 9月の日本代表戦2試合にスタメン出場した中島は、ポルトが2-0とリードして迎えた後半28分から途中出場。しかし直後から流れが一変し、同29分に1点を返されると、同32分に日本代表DF安西幸輝に被弾して2-2に追いつかれた。後半アディショナルタイム、CKからスペイン人DFイバン・マルカノが値千金の決勝ゴールを決めて、ポルトが辛うじて3-2で逃げ切っている。

 注目を集めているのは試合後のワンシーンだ。ポルトのセルジオ・コンセイソン監督が中島のもとへ駆け寄り、腕を掴んで振り向かせると、怒りの形相で何やら言葉を浴びせかけた。それは一見して激怒しているのが分かるほどで、中島は一瞬驚いた様子を見せるも頭を伏せたまま指揮官の言葉を聞き続け、同僚のブラジル人MFオタヴィオとメキシコ代表FWヘスス・マヌエル・コロナが仲裁に入った。

 このシーンに海外メディアも一斉に反応。ポルトガル紙「O Jogo」は元同国代表MFで、昨季CFベレネンセスで監督を務めたサイラス氏が「コンセイソン監督と日本人ウインガー中島の論争に言及」と伝えた。

同僚らの前で中島を罵るも… 元ポルトガル代表MFは監督に理解「彼は感情的な人」

ポルトの監督は、試合終了のホイッスル後に選手を引っ張り、同僚や対戦相手の前で彼(中島)を激しく罵った」

 記事では試合後の状況を説明している一方、サイラス氏のコメントを紹介。「私たちはセルジオのことを知っている。彼はすごく感情的な人で、今回のことは特別なことではなく普通だ」と同氏は語り、「中島はおそらくセルジオが何を言っているか分からなかったと思うが、あのやり取りで何か気付いたはずだ」と、“監督ブチギレ”に持論を展開している。

「それ(やり取り)は普通のことで、何も特別なことではない。中島も特に反応しなかった。セルジオはチームと中島に最高のものを望んでいたのだろう」

 新天地で熾烈なポジション争いを繰り広げる中島だが、思わぬ形で脚光を浴びているようだ。(Football ZONE web編集部)

指揮官とのやり取りが話題になっているポルトMF中島【写真:Getty Images】