先日、ドバイやシンガポールなど世界主要都市で無人操縦エアタクシーの展開を目指しているドイツのVolocopter社が、欧州初となる都市飛行デモをドイツシュツットガルト市で実施した。

・1万2500人が飛行を見物

今回のVolocopterの飛行は、シュトゥットガルト市のメルセデスベンツ博物館で開催されたイベント「Vision Smart City」のハイライト

このイベントではカーシェアリング電気自動車など、将来のモビリティのための技術革新と持続可能な輸送のコンセプトが紹介された。

飛行デモには、バーデン=ヴュルテンベルク州の首相、同州の内務相兼デジタル化・移民相、ダイムラー社のCEO、Volocopter のCEOをはじめ、1万2500人がこの無人操縦エアタクシーのフライトを一目見ようと集まった。

・気候に中立なモビリティへの道は、企業と政治の共同努力で

今回の飛行にあたって、ダイムラー社のCEOである Ola Källenius氏は、「 メルセデスベンツは2022年までに全車種の電化を予定しており、2030年までに電動車が売り上げの半分以上を占めることを目標としている。気候に中立なモビリティへの道は、企業と政治が共に努力することによって達成できる。ダイムラーは、これに喜んで貢献したい。」と語っている。

Volocopter社のCEOであるFlorian Reuter氏は、「Volocopterエアタクシーは、都市モビリティのまったく新しい次元を切り開く。シュトゥットガルトで実証されたように、その飛行は安全で静かで、実装段階に急速に近づいている。Volocopterエアタクシーは、世界中の主要都市で交通渋滞を緩和できる。」と述べる。

そして、「未来のモビリティは、手頃な価格でありながら、インテリジェントでデジタルでクリーンでなくてはならない。我々はすでに将来のモビリティのコンセプトに積極的に革新的に、創造的に取り組んでいる。イベントで発表されたVolocopterやその他のプロジェクトの目的は、これらのコンセプトを展開し、自治体の革新的な力を活用することだ。」と語るのは、バーデン・ヴュルテンベルク州内務副相兼デジタル化・移民相Thomas Strobl氏だ。

気候に中立なモビリティを目指して、企業と政治が一体になって行われたVolocopterの無人操縦エアタクシーの都市飛行。これからの展開が楽しみだ。

Volocopter