オラクルは、同社が運営するクラウドコンピューティングサービス「Oracle Cloud」のリージョン数を、2020年末までに新たに20拠点立ち上げ、現在の16拠点から2倍以上の36拠点に増やす計画を明らかにした。これにより、AWSのリージョン数の22拠点を抜くことになる。

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 今回の拡張は、新たな国々でのリージョンに加え、米国、カナダ、ブラジル、英国、EU、日本、韓国、オーストラリアインドUAEサウジアラビアイスラエルの物理的に離れたデュアル・リージョンと、英国とイスラエルの新しい政府用リージョンが含まれる。

 リージョンを増やすことで、多くの顧客とパートナーがOracle Cloudの能力を生かし、イノベーションを実現できるようになる。また、顧客はデュアル・リージョンを利用することで、本番運用と災害復旧の双方の機能を国内または管轄区域内に保持し、事業継続性やコンプライアンスの要件に対応できる。

 オラクルは、過去1年間で12拠点のリージョンを開設し、現在は全世界で16拠点のリージョンを運営している。そのうち11拠点が商用で、5拠点が政府用だ。この拡張ペースは主要クラウド・プロバイダーのなかで最も速いという。

 今後は、平均すると23日ごとに一つずつリージョンを開設する計画で、20拠点中、17拠点が商用で、3拠点が政府用になる。さらに11カ国で第2または第3のリージョンが開設されることになり、国内または管轄区域内での災害復旧能力が強化される。