中国人の、日本旅行の人気スポット言えば、もちろん、東京、京都、北海道などだが、もう一つ忘れてはいけない都市がある。大阪だ。中国人旅行者の人気を集める都市だが、なぜこれほど大阪は中国人旅行者に人気があるのか。

 中国メディア秘密旅行は、「大阪は中国の都市と比べるとどれくらいのレベルか?」という切り口で大阪を紹介、大阪の魅力に迫った。大阪は都市のGDPは東京の6分の1程度で、北京や上海、広州より低く、青島や大連、南京などと同規模の都市と説明。ただ、大阪にはこうした都市の規模といった側面だけでは語れない魅力があると説明した。

 まずは町の景色。大阪は地理的な原因からか全体に高層ビルが少ない。そのため、高層ビルだらけの味気ない町にはならず、情緒ある街づくりになっている。

 そして、もう一つの魅力は人。大阪観光の際に、大阪人と接することで大阪が一層好きになる中国人が多いようだ。記者は、「中国人は日本人に対し、いくらか冷たく、社交的ではない印象を持っているようだが、大阪人はそうした印象とは異なる。大阪人は情熱的で、堅苦しくない印象」と感想を述べた。

 ネットでも、「旅行で東京に行くと日本人の生活はいくらかギスギスしているように感じるが、大阪の印象は違う。大阪はリラックスできる」と感想を述べている。

 ひところ、日本旅行と言えば「爆買い」と言う言葉に代表されるように、日本での買い物や消費に注意が向きがちだった。しかし、最近は越境ECなどの発達で中国でも日本の製品が気軽に買えるようになり、日本旅行の目的がいくらか変化しつつある。特に、都市での生活に疲れた中国人にとっては、温かくて情熱的でユーモアのある人々との出会いや体験を特に必要としているようだ。買い物も気軽に楽しめ、観光も美食も多く、人もやさしく、情熱的で異国情緒あふれる街、中国人にとって大阪はそんな風に映っているようだ。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)

中国人旅行者は、なぜこれほど大阪が好きなのか=中国メディア