先進国という言葉には複数の定義が存在するが、日本はいずれの定義においても先進国とされている。日本が主要国首脳会議に名を連ねている点からも、日本が先進国であることは揺るぎない事実と言えるだろう。

 しかし、中国から見ると「日本はまぎれもない先進国」でありながら、あまりにも「控えめ」に映るようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、控えめに映る日本のすごさについて考察する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の国土面積は日本の25分の1ほどしかない小さな国でありながら、「中国人が抱く夢」を数十年も前にすべて実現している国だと紹介。日本は「法治国家」であるうえに透明性の高い政府が存在し、然科学分野においてノーベル賞受賞者を数多く輩出し、治安が良く、人びとは良好な環境下で安心安全な食べ物を口にできると強調した。

 さらに、バブル崩壊後の日本経済は過小評価されているが、実際には日本企業のイノベーション力は非常に高く評価されているとしたほか、各国メーカーのハイテク製品には日本メーカーの部品が必ずと言って良いほど搭載されていることからも日本の技術力の高さが分かると指摘。天然資源に乏しく、国土も狭い日本はほぼ全ての原材料を輸入に頼らざるを得ず、それでも高い付加価値をつけて製品を輸出することができるのは「日本に高い研究開発能力があるためである」と論じた。

 日本は国内総生産こそ低成長が続いているものの、日本は世界中の莫大な規模の資産を保有しており、日本の対外純資産残高は2018年まで28年連続で世界一となっていると指摘。日本はアジアを代表する先進国として圧倒的な力を持ちながらも、中国人からすれば「その力を誇示するわけでもなく、控えめに映る」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

控えめな先進国・日本、「中国人が抱く夢」を数十年も前にすべて実現していた=中国