10月より放送される、市原隼人主演ドラマ「おいしい給食」の撮影がクランクアップした。

【写真を見る】「おいしい給食」は武田玲奈や佐藤大志らが出演

本作は、給食マニアの教師・甘利田幸男(市原)と、給食マニアの生徒・神野ゴウ(佐藤大志)による、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く学園グルメコメディー。1980年代の中学校を舞台に、甘利田と彼を取り巻く子供たち、大人たちのさまざまな人生模様を、食欲をそそる給食バトルと共に描いていく。

埼玉県の学校で7月下旬にスタートした撮影も、「我らが甘利田先生、市原隼人さん、全編(撮影)終了です」の掛け声とともにオールアップ。共演の武田玲奈、佐藤、酒向芳、生徒たち、スタッフから盛大な拍手が起こる中、綾部真弥監督より花束を手渡された市原は、満面の笑みを見せた。

市原は「僕が演じた甘利田は、さまざまな場面で給食と生徒、そして先生方や学校に助けられながら成長していきます。現場でも同様に、皆さん責任感が強く、愛情のある共演者とスタッフの方たちばかりで、たくさん助けられました。本当に貴重な経験をさせていただきました」と撮影を振り返った。

また、綾部監督は市原について「初めてお会いしたときから運命を感じていました」と語り、「請謁(せいえつ)ながら市原くんの新たな代表作になるように、一日も手を抜くことなく全力でやり遂げました」と全身全霊で挑んだことを明かした。

市原隼人「勇気や希望、力を与える側に」

本作で初の教師役を演じた武田は、「市原さんとは初共演だったのですが、すてきな俳優さんでした。面白いお芝居をたくさん見せていただき、笑いをこらえるのが大変でした。どうやって考えられているのか不思議なくらいでした」と市原の演技に脱帽。

また、「綾部監督とは『人狼ゲーム』(2018年、tvkほか)以来二度目のお仕事になりました。『人狼ゲーム』ではシリアスなシーンが多かったのですが、今回の『おいしい給食』ではコメディーの要素も多く、でも集中するときはビシっと集中できる環境を作ってくださって、すごく楽しくもほがらかな撮影でした」と撮影を振り返った。

そんな武田に、綾部監督は「今回2年ぶりにお仕事で再会いたしましたが、ご一緒できてうれしかったです。次は主演で一緒にお仕事できれば」と満足げ。

先生の甘利田に果敢に挑む神野役の佐藤は、「約1カ月半の撮影を無事に終えられたのでほっとした気持ちでしたが、次の日には寂しくなって常節中学校にまた行きたいと思っていました」と寂しそうに振り返るも、「撮影中は笑いをこらえるのに大変だった事が多かったです。甘利田先生と見つめ合うシーンで、笑うところではなかったのですが、お互いに笑ってしまって…。いつもみんな笑っていて、とても楽しい1カ月半を過ごしました」と充実した撮影期間だった様子を感じさせた。

撮影終了後には、市原から夏休み期間中に頑張った生徒たち一人一人に卒業証書を渡すサプライズも。

市原は、生徒を演じたみんなに「夏休みの中、遊びたい気持ちがあったと思いますが、今回の経験は(君たちの)同級生がうらやむような経験。今回この作品をやり遂げた皆さんは勇気や希望、力を与える側になったということです。そのことを忘れずに、ずっと続けてみて自信を持って、これからも日々過ごしてください」と共に暑い夏の間、一緒に撮影に臨んだ生徒たちに感謝と称賛の言葉を掛けた。

最後は全員そろって記念撮影。撮影が終わっても、写真を撮りあったりと、和やかな雰囲気に包まれていた。(ザテレビジョン

ドラマ「おいしい給食」のクランクアップを迎えた武田玲奈、佐藤大志、市原隼人(写真左から)