10月1日から発売される日立グローバルソリューションズの3口IHクッキングヒーター「火加減マイスター HT-M350T・M150Tシリーズ」は、独自の「ラク旨(うま)グリルオーブン」機能で肉じゃがなどさまざまな料理を手軽においしくつくれるほか、新開発「日立IHクッキングヒーターアプリ」で日立のコネクテッド家電として献立決めなどができるなど、スマートフォン(スマホ)連携を強化した。

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 ラク旨(うま)グリルオーブンでは、「魚焼き調理」に冷凍の魚をそのまま調理できる「冷凍のまま」メニューを追加。解凍から焼き上げまでの火加減がお任せなので、解凍の手間や時間の短縮や、解凍の失敗などが防げる。

 例えば、サバの塩焼きの場合、凍ったまま「ラク旨グリル」にのせると最初の約5分で解凍した後、そのまま約16分で焼き上げるので合計約21分で出来上がる。オーブンレンジだと、解凍に7分、その後、グリルにのせ替えて約16分で焼き上げなければならず、手間も時間もかかる。

 また、付属の深め平皿を使えば、食材が持つ水分と調味料だけでおいしく仕上げる「水なし調理」を新搭載した。例えば、肉じゃがなら素材を手前からジャガイモ、肉、にんじん玉ねぎの順にならべて落とし蓋と「専用フタ」をして加熱で約35分、その後、軽く混ぜて約10分なじませると、合計45分で仕上がる。加熱中やなじませ中はほかの作業ができる。

 日立IHクッキングヒーターアプリでは、約300種類のレシピからの献立決めや、コネクテッド機種専用の30種類のレシピが調理できる。

 スマホに表示されたレシピに従って下準備をしながら送信すると、レシピや調理工程にあわせて本体が自動で火加減してくれて、音声ガイダンスで調理をサポートしてくれる。アプリがおすすめのレシピを提案したり、お気に入りのレシピを保存したりすることもできる。

 さらに、デザイン面では上面にガラス素材を用いた「フラットトッププレート[プレミアム]」を採用し、汚れをサッとふける清掃性を高めながら、奥まですっきり美しく、キッチンと調和するデザインを実現した。

 白物家電のデザイン強化に取り組んでいる日立は、新製品のテーマを「キッチンカウンターに映える一枚のガラスのようなデザイン」に設定。後ろのフレームをなくした最小限の排気口や、トッププレートを囲むフレームを、アルミアルマイト仕上げのマットな質感にすることでキッチンカウンターに馴染むようにした。

 価格はオープンで、事業者向けの税別の積算見積価格は3口IH・ダブルオールメタル対応のHT-M350Tシリーズが44万9000~46万9000円、3口IH・鉄・ステンレス対応のHT-M150Tシリーズが38万~40万円。

 このほか、スマホ連携機能非対応で3口IH・ダブルオールメタル対応のHT-M300T(41万9000~44万9000円)、3口IH・オールメタル対応のHT-M200T(38万~41万円)、3口IH・鉄・ステンレス対応のHT-M100T(35万~38万円)と、「ラク旨グリルオーブン(専用フタなし)」を使った「魚焼き調理」に「冷凍のまま」メニューを追加した3口IH・鉄・ステンレス対応のHT-M9T(30万6000~33万6000円)、HT-M8TとHT-M8AT(いずれも27万6000~29万6000円)を同時に発売する。

約45分で肉じゃががつくれる日立のIHクッキングヒーター