北朝鮮国営の朝鮮中央通信は13日、韓国のベストセラー書籍『反日種族主義』を「売国的詭弁だ」と非難する論評を配信した。北朝鮮メディアが、韓国の民間人が執筆した書籍を非難するのは異例だ。

李栄薫(イ・ヨンフン)元ソウル大学教授ら6人の研究者が執筆した同書は植民地統治下の朝鮮半島で「日本による土地やコメの収奪はなかった」「従軍慰安婦の強制連行はなかった」などと主張し、韓国で物議を醸している。

(参考記事:「この国は嘘つきの天国」韓国ベストセラー本の刺激的な中身

論評は書籍と執筆者たちを、「(日本の)すべての罪を否定して庇護する本の出版劇を繰り広げたのは、朝鮮人の魂と精神などわずかも持ち合わせず、ただ島国蛮族の血が骨の髄まで染みた親日売国逆賊の容認できない民族反逆行為である」などと、言葉を極めて罵倒している。

8月、ソウルの大型書店で週間ベストセラー1位となった『反日種族主義』(デイリーNKジャパン)