HTB開局50周年ドラマとして制作され、2019年3月18日から5夜連続で放送された「チャンネルはそのまま!」(HTBほか)が、「2019年日本民間放送連盟賞番組部門 テレビドラマ番組」で“最優秀”を受賞したことが分かった。

【写真を見る】謎の「バカ枠」で採用された新入社員・雪丸花子を演じた芳根京子

■ ローカル局の“リアル”を描き話題に

HTBが“最優秀”を受賞するのは、2013年の“特別表彰部門 青少年向け番組”で「ありがとう いのち~みんな君が大事~」以来6年ぶりとなり、“番組部門 テレビドラマ番組”で最優秀を受賞するのは初となる。

今回、「HTBでなければできない、作り手の熱量が伝わってくるドラマであると同時に、だれが見ても楽しむことができるエンターテインメント作品に仕上がっている」と評価され、“最優秀”に輝いた。

札幌在住の漫画家・佐々木倫子の原作を連続ドラマ化した同作は、北海道のローカル局に、謎の「バカ枠」で採用された新入社員・雪丸花子(芳根京子)が、同期や上司ら周囲を巻き込みながら、テレビマンとして奮闘する日々を描いた物語。ローカル局のリアルをコメディーに昇華したドラマとして話題になった。

なお、HTBでは、原作となった漫画の取材を受け全面協力していたことから、開局50周年にあたり社内からドラマ化したいという声が多数上がり、制作を決定。

新社屋に移転するタイミングで、モデルとなった旧社屋と新社屋の両方を使って撮影を行い、社員も多数エキストラ出演するなど、HTBのテレビマンたちが社屋そのものを舞台に実写化したという前代未聞の作品となった。

■ 「HTBだからこそできる番組を」

今回の受賞について、福屋渉エグゼクティブプロデューサーは「開局50周年という節目の年に、ともに歴史を刻んできた旧社屋を舞台にし、経験のないスケールに挑戦しました。撮影直前には北海道胆振東部地震が発生するなど数々の壁にぶつかりながらも、素晴らしい原作と俳優陣、スタッフに恵まれ、『チャンネルはそのまま!』を世に出すことができました」とコメント。

さらに、「そのドラマが最優秀賞をいただき、大変光栄であり、感激もひとしおです。ローカルテレビ局が舞台となった作品が注目されたことは、きっと今テレビが向き合っている課題に何か意味をなしてくれるのでは、と感じます。これからも、北海道に根差し、HTBだからこそできる番組を制作・発信していきたいと思います」と感謝を述べ、気持ちを新たにした。

そして、ドラマ全編とメイキングなどの特典映像が満載のブルーレイディスクが、2020年3月に発売されることも決定した。(ザテレビジョン

芳根京子が主演を務めたHTB開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」が最優秀賞を受賞した