男性の育休、どう促す?

結婚や出産など、ライフステージが変化する中で仕事を続けていくには、産前産後休暇や育児休暇が重要だ。産後に育休を利用して復職する女性は多いが、男性社員は育休を利用できるのだろうか?企業口コミサイト「キャリコネ」の口コミを見てみよう。【参照元:キャリコネ】

「とても働きやすく、子どもがいる環境にも対応している。育休も整っており、男性の育休者もちらほらいたのでおすすめできる」(海外営業、20代後半、男性、正社員、年収500万円)
「復帰後時短勤務も小3くらいまで可能。子持ちの女性が非常に働きやすいだけでなく、男性の育休取得率も高い。有給の他に子ども1人につき休みが5日プラスされる」(事務管理、20代後半、女性、正社員、年収400万円)

少ないながらも「男性が育休を取得できる」という声が寄せられていた。企業が子育て世代の働きやすい環境を整えており、女性だけでなく男性も育休が取得しやすくなっているようだ。男女ともに育休を利用しやすい社風であれば気分的にも仕事復帰もしやすいだろう。

「育休から復帰する女性も多い。男性の育休はない」

しかし、多くの企業ではまだまだ男性が育休を利用するのは難しいようだ。

「産休育休などサポート体制は手厚く、時短勤務もあるため女性の離職率はかなり低い。男性の育休取得率は低い」(営業マネージャー、30代後半、男性、正社員、年収600万円)
「女性が多い業界のため、産休、育休制度はしっかりと活用されている。育休から復帰する女性も多い。男性の育休はない」(その他、20代後半、女性、正社員、年収430万円)
「出産・育児に関して、女性は基本的に都合を考えてもらえることが多いが、男性の育休の取得例は無いと思われる。今後も改善されるかは怪しい」(営業、20代前半、男性、正社員、年収400万円)

厚生労働省が今年6月に発表した「雇用均等基本調査」によると、2018年度の男性の育休取得率は6.16%と"過去最高"を記録した。過去最高で6.16%だ。女性の取得率82.2%と比べるとはるかに少ない。取得日数を見ると、男性は「5日未満」が 36.3%と最も高く、次いで「5日~2週間未満」が35.1%、2週間未満が7割を超えている。女性が1年近く取得するのと比べると、まだまだ短い。

男性の育休に必要性を感じていない企業も多いのだろう。企業が後ろ向きなら、仮に制度があっても利用しやすい空気は皆無だ。育休を取得すると出世から外れる、他の社員に迷惑がかかる、休める雰囲気がないなど、社員が育休希望を出しづらい雰囲気が蔓延している場合もある。

男女共働きが当たり前となった今、男性も育休を取得して社会復帰できる道を作ることは重要だ。男女ともに働きやすく、子育てと両立しやすい労働環境が求められる。【参照元:キャリコネ】