ヨーロッパリーグ(EL)・グループD第1節、PSVvsスポルティング・リスボンが19日に行われ、ホームのPSVが3-2で勝利した。なお、PSVのFW堂安律は78分から途中出場し、ELデビューを飾った。

リンツとローゼンボリと同じグループDに同居したPSVとスポルティングの本命対決。PSVはこの一戦に向けて現状のベストメンバーを起用。前節、リーグ戦でPSVデビューの堂安はベンチスタートとなった。

比較的オープンな立ち上がりを見せたこの一戦。その中で先手を奪ったのはホームのPSV。自陣からのロングカウンターでイハッターレンの浮き球フィードに抜け出したマレンがそのままボックス左に持ち込んで見事な右足のコントロールシュートをファーポストに流し込んだ。

直近のリーグ戦で1試合5ゴールの大暴れを見せた若きエースの活躍で流れを掴んだPSVは25分に追加点。ボックス右に抜け出したブルマの低いクロスがDFコアテスのオウンゴールを誘った。

ここからPSVの一方的なペースに傾くかに思われたが、スポルティングも意地を見せる。立ち上がりから随所に違いを見せていたブルーノ・フェルナンデスを起点に幾度も惜しい形を作り出すと、38分にはボラシエがヘンドリックスのファウルを誘ってPKを獲得。これをB・フェルナンデスがきっちり決めた。

2-1のスコアで折り返した試合は後半も早い時間帯に動く。48分、PSVの左CKの場面でキッカーのイハッターレンが入れた低いボールがゴール前に抜けると、これをバウムガルトルが合わせて再びリードを2点とした。

その後は一進一退の攻防が続く。8分にはブルマに代わって堂安が投入されて待望のELデビューを飾る。だが、堂安のプレーに注目が集まる中、82分にはスポルティングの交代選手のペドロ・メンデスの強烈なミドルシュートがゴール左隅を射抜き1点差に迫る。

この失点によって俄然緊迫感が高まる中、ELデビューの堂安に続けて見せ場が訪れる。86分にボックス手前右で得たFKは壁に阻まれるが、91分にはボックス右から得意のカットインで左足のシュート。このシュートは枠の左隅を捉えたが、相手GKの好守に遭いデビュー戦でのEL初ゴールとはならなかった。

それでも、チームはこのままリードを守り切って3-2の勝利。今季のEL初戦を白星で飾った。

なお、同時刻に行われたリンツvsローゼンボリは、ホームのリンツが1-0で勝利している。

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