東京都池袋のホテルで女性の変死体が見つかった事件で犯人が逮捕された。しらべぇ取材班は、警視庁と男が通っていた大学を直撃した。
■「手で首を絞めた」
警視庁池袋署捜査本部は18日、殺人の疑いで、埼玉県入間市豊岡居住の大東文化大学文学部4年生の男(22)を逮捕した。容疑は12日午後6~8時頃、池袋1丁目のホテルの205号室で、江東区居住の無職の女性(36)の首を圧迫して窒息させ、殺害したもの。
同日午後8時15分ごろ、清掃に入った従業員が女性を発見。シーツにくるまれた透明な袋の中で足首をひもで縛られ、ひざを抱えた状態で倒れていたという。
警察によると、リュックサックとキャリーケースを所持した白いマスク姿の若い男が部屋に入室。女性は同日午後5時50分頃に入室し、同7時40分ごろには、黒いTシャツと黒のスエットズボンの男が1人で退室し、JR池袋駅方面に向かう様子が防犯カメラに映っていた。
調べに対して男は「手で首を絞めた。私が殺した」という旨の供述をしている。
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■SNSを削除か?
男のものと思われるツイッターアカウントには、現在鍵がかかっているが、「男22歳、163cm、生まれも育ちも埼玉県、学生演劇やっていた人」という自己紹介が書かれている。警察が男の携帯電話の解析したところ、ツイッターのメッセージの一部が削除されていたことがわかった。
その後の調べで、このうち、女性とのメッセージはすべて削除されていたことが判明。埼玉県入間市の男の自宅を捜索したところ、女性の携帯電話が見つかったという。
男が、携帯電話を持ち去り、SNSのメッセージも削除して、女性との接点を消し去ろうとした疑いもあるとみて慎重に調べている。
■演劇部に在籍していた
大東文化大学によると、2018年4月1日から2019年3月31日まで、1年間演劇部に所属していたという。理由は不明だが、その後退部している。そして大学は、
「亡くなった被害者の方やご遺族に対して非常に申し訳ない思いで、哀悼の意を表します。非常に残念で、ショックを受けている学生もいると思われ、学生へのケアなどを適切に対処していきたい」
とコメントした。
■防犯カメラの功績
各所に防犯カメラが設置されたおかげで、犯人逮捕につながっているという声もあがっている。
「防犯カメラの功績が大きい」
「ふたりは、どういう関係だったのだろうか?」
「田舎にも防犯カメラ増やしてください。未解決事件の放火とか多いんです」
ふたりがどうやって知り合ったのか、キャリーケースには何が入っていたのか。まだ謎が多い事件の全容解明が待たれる。
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