「神酒クリニックで乾杯を」シリーズなどで知られる、現役医師で推理作家の知念実希人によるベストセラー小説「仮面病棟」が、『任侠学園』(9月27日公開)や『屍人荘の殺人』(12月13日公開)などの公開が控える木村ひさし監督のメガホンのもと、実写映画化されることが決定。坂口健太郎が映画単独初主演に挑むことが明らかになった。

【写真を見る】原作は“ポスト東野圭吾”の呼び声も高い、現役医師作家のベストセラー小説!

本作は、鉄格子で閉ざされた元精神科病院を舞台にしたノンストップ脱出ミステリー。一日限りの当直を代わった医師の速水は、負傷した美少女の瞳を拉致したピエロの仮面をかぶった凶悪犯によって、身元不明の64名の入院患者と職員たちとともに病院内に監禁されてしまう。決死の脱出を試みるなか、次々と病院内では不可解な出来事が起こり、ついに1人の遺体が発見されることになる。

『ヒロイン失格』(15) で圧倒的な人気を集め、『64-ロクヨン-前篇/後篇』(16)で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した坂口が映画単独初主演に挑む本作で演じるのは、不慮の事故で婚約者を亡くした過去を持ち、目的の見えない事件に巻き込まれてしまう主人公の速水秀悟役だ。

また、偶然ピエロ仮面の凶悪犯に撃たれて傷を負う女子大生の川崎瞳役を演じるのは、連続テレビ小説「半分、青い」でヒロインを演じ、テレビドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」や『君は月夜に光り輝く』(19)などの話題作への出演が相次ぐ永野芽郁

“ポスト東野圭吾”との呼び声も高く、2年連続で本屋大賞にノミネートされた知念にとって初の映画化となる本作。人気と実力を兼ね備えた若手俳優2人がこれまでのイメージを覆す迫真の演技を見せてくれることは間違いないだろう。『仮面病棟』は9月下旬にクランクインを予定しており、2020年3月6日(金)から公開。続報に期待したい!

<キャスト・スタッフコメント>

坂口健太郎(速水秀悟役)

ーーこれからクランクインを迎えますが撮影への意気込みをお願いします。

「閉鎖された病院という空間の中で、一ヶ月近くお芝居をすることになります。とても過酷な撮影が続くとは思いますが、役と作品を楽しみたいと思っています」

ーー台本を読まれどのような作品になると期待されますか。

「最初に台本を読んで感じた緊迫感と緊張感をしっかり表現できたら、とても面白い作品になるんじゃないかなと思います」

ーーこれまで演じてこられた役柄とは異なった一面を魅せて頂けると思っています。ご自身が演じられる役柄に関しましてどのように演じようと思っていますか。

「まだまだ速水に対しては分かっていないことも多いですが、今までと役作りの仕方は同じく、役に寄り添って、彼の考えを理解できるように演じたいです」

ーーもしご自身が実際に「謎だらけの病院」に閉じ込められ、信用できない人たちに囲まれ、籠城犯からも、病院からも逃げられない、としたらどうされますか?

「その状況なら、正直どうしようもできないですね(笑)ただ、人でなくても、環境や、周りの空間、情報だったり、なにか信用できる“味方”を見つけるために試行錯誤すると思います」

永野芽郁(川崎瞳役)

ーーこれからクランクインを迎えますが撮影への意気込みをお願いします。

「閉鎖空間だからこそ起こる一つ一つの反応を大切に表現できたらと思います。また、坂口さんとは久しぶりにご一緒するので少し恥ずかしさもありますがとても笑顔が溢れた現場になるんだろうな、と今から楽しみにしています」

ーーこれまで演じてこられた役柄とは異なった一面を魅せて頂けると思っています。ご自身が演じられる役柄に関しましてどのように演じようと思っていますか。

「言っていることやっていること、真実は何なんだろう。と思っていただけるように演じられたらと思います」

ーーもしご自身が実際に「謎だらけの病院」に閉じ込められ、信用できない人たちに囲まれ、籠城犯からも、病院からも逃げられない、としたらどうされますか?

「とにかく大人しく静かに過ごしますね(笑)。目立つなんてことは絶対せずに、ただ過ぎていく時間を待ちます(笑)」

●木村ひさし(監督)

「本作は僕にとって今まで経験のないジャンルであり、出演される坂口さん、永野さんも御一緒したかった俳優さんです。新しい作品にチャレンジするのに、大変良い環境が整いました。『仮面病棟』は僕にとって間違いなく新境地を開く作品になると思います」

●知念実希人(原作)

「『仮面病棟』が私の作品の中で初の映画化となり、嬉しく思っております。若手実力派俳優である坂口健太郎さんと永野芽郁さんが本作をどのように演じて下さるのか、今からとても楽しみです。息つく間もないほど緊張感に溢れるサスペンス&ミステリー作品になると期待しておりますので、皆様ぜひご覧になってください」(Movie Walker・文/久保田 和馬)

坂口健太郎が映画単独初主演!ヒロイン役には話題作への出演が相次ぐ永野芽郁