ペットを大切に可愛がって飼っている人にも、やむを得ない事情が発生し、泣く泣く手放さなければならない事態が起こり得る。
アメリカのペンシルベニア州に住む女性も、その1人だった。
子供の頃とても可愛がっていた犬を、家庭の事情で諦めなければならなかった女性は、施設へと預けられた犬が、その後どうしているかを知る由もなかった。
ところが、その女性にまるで映画のような奇跡が起こった。
偶然、SNSで飼い主を探している老犬の投稿を見た女性は、その犬が自分の飼っていた犬に似ていることを知り引き取ってみると、なんと、子供のころに別れた愛犬であることが判明したのだ。
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大好きな愛犬をたった4年で手放すことに
ペンシルベニア州に暮らすニコル・グリムズさんは、2018年にフェイスブックで、実際に自身が経験した心温まる奇跡のストーリーをシェアした。
弟が生まれる前、子犬が欲しくてたまらなかったニコルさんは、10歳になった時、祖母からポメラニアンとプードルのミックス犬をプレゼントしてもらい、大喜びした。
毛にピンクのリボンをつけていたその子犬を初めて見た時、私は一目で恋に落ちました。
ニコルさんは、子犬にクロエと名付け、とても可愛がった。絆を育むのに時間はかからず、クロエはすぐにニコルさんの親友になった。
ところが、4年ほどして父親の新しい仕事の都合で引っ越すことになり、そこでは犬を飼えないことがわかったのだ。
ニコルさんは、やむなくクロエを手放さなければならなくなってしまった。もちろんニコルさんにとっては、それは苦渋の決断だったが、家庭の事情とあれば仕方ないことだった。
クロエは、ワシントン郡動物愛護協会へと引き取られた。その後、ニコルさんはクロエの消息を知ることはなかった。
フェイスブックに投稿されていた老犬に驚く
それから7年。成長し、既に自身の家庭を持っているニコルさんは、ある日偶然フェイスブックの友人からの投稿を見ていて、飼い主を探している老犬がいることを知った。
写真を見ると、その老犬は昔飼っていたクロエにとてもよく似ており、名前も同じクロエだった。
ニコルさんは、自分のクロエであるはずがないと思いながらも、心の中では「もしかしてあのクロエでは」という思いが消えなかった。
しかし、そんなことはやはりあり得るはずがないのだと、自分の思いを打ち消しながらも、その犬を引き取ることに決めた。
飼っていたクロエと同じ仕草を見せた老犬クロエ
引き取った老犬クロエは、ある女性に2年ほど飼われていたが、その前には高齢者の飼い主がいたそうだ。
女性の話によると、その高齢者は他界。甥にあたる人物が、何年も前にクロエをワシントン郡愛護協会から引き取ったことを話していたという。
クロエを引き取って時間を過ごすうちに、自分が飼っていたクロエと全く同じ仕草をすることに気付いたニコルさんは、「やっぱりこの犬は、私が飼っていたあのクロエなのでは」と思ったが、その話を聞いて一層確信した。
実はクロエは、何年も前に愛護協会でマイクロチップを埋め込まれていた。
愛護協会に連絡して番号を教えてもらい、クロエを獣医院に連れて行くと、老犬クロエに埋め込まれていたチップが、ニコルさんが飼っていたクロエのものと一致した。
奇跡の再会は「祖母が引き合わせてくれたもの」
子供の時に手放した愛犬と、このような形で再会できることなど夢にも思わなかったニコルさんは、胸を震わせ、泣いた。
こんなことが本当に起こるなんて。あのクロエが、私のところに戻ってきました。きっと祖母が、私たちを引き合わせてくれたのだと思っています。
2018年1月に、ワシントン郡愛護協会のフェイスブックアカウントでシェアされた投稿を見たユーザーらは、深い感動と歓喜の声を寄せている。
written by Scarlet / edited by parumo
全文をカラパイアで読む:http://karapaia.com/archives/52282551.html
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