日本政府はアニメや日本食など、日本の魅力を「クールジャパン」戦略として世界に向けて発信している。中国メディアの今日頭条は17日、このクールジャパン戦略について「クールなだけではない」と題する記事を掲載した。

 内閣府によると、クールジャパンとは、世界から「クール(かっこいい)」と捉えられる(その可能性のあるものを含む)日本の「魅力」を指すという。中国でも、若い人を中心に日本のアニメや漫画、日本食、ドラマなどがより評価されるようになっている。これは、若い世代が日本のアニメを見て育ったことや、旅行者の増加などが大きく関係しているだろう。

 記事は、このクールジャパンについて、ずっと前から「もはやクールの域を超えている」と絶賛。ソフトパワーは国家戦略の一部であると、中国もクールジャパンで成功した日本から3つの点を学ぶべきだとした。

 その1つが、「多くの人が興味のあることを日本ブランドとしていること」。クールジャパン戦略の成功は、外国人の日本に対する興味をしっかりとつかんだことにあると記事は分析。アニメから日本ドラマ、寿司からたこ焼き、磁器からまぐボトルまでと、日本は外国人の興味があるものをうまく「日本ブランド」としたが、その背景には匠の精神や技術、質の高いサービスに裏打ちされたものだと論じた。

 2つ目は、「知的財産権の角度から真似されない独自の文化を運営してきたこと」だと指摘。クールジャパンの製品や日本式の理念、サービスにはまねできないオリジナル性があるという。3つ目は、「若い世代に日本の魅力を知ってもらったこと」を挙げた。日本のクールジャパンは海外の若者に日本の魅力を発信してきたため、将来性があるという。実際、多くの中国人の若者が日本のクールジャパンから大きな影響を受け、日本好きになっている。こうした若者は、反日が多い親の世代にも影響を与え、幅広い世代にますます受け入れられるようになっているのは確かだ。

 記事は、日本は米国や中国、ロシアのような大国と違って政治で国際的な影響力を持つのは難しいと主張し、それゆえ「クールジャパン」は日本の魅力を発信するのに適していたと称賛。文化や資源で日本よりも恵まれている中国では、日本から学べるはずだと締めくくっている。「もはやクールの域を超えている」日本のクールジャパンにより、ますます多くの外国人に日本の魅力を知ってほしいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本の「クールジャパン」戦略、「もはやクールの域を超えている」=中国メディア