朝日新聞出版9月24日、週刊朝日ムック『さいごまで自宅で診てくれるいいお医者さん2020年版』を刊行します。編集部が全国の厚生局に情報開示請求して入手した、診療所ごとの在宅看取り件数データを掲載しています。看取り実績が十分な診療所と在宅部門がある病院の計2685件を掲載しています。また本日9月20日(金)放映のNHK「ドキュメント72時間」に出演する東久留米白十字訪問看護ステーション所長の中島朋子看護師が、人生会議「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」についての多職種座談会に登場します。

現在、約8割の人が自宅ではなく、病院で最期を迎えています。一方で厚生労働省の調査では、「自宅で最期を迎えたい」と希望する人が75%を超えています(平成29年度「人生の最終段階における医療に関する意識調査」)。
最期まで住み慣れた自宅や地域で自分らしく暮らすことを望むのは、当然のことかもしれません。

本誌は、最期まで自宅で過ごすために必要な「在宅医療」について解説する一冊です。患者が病院に通うのが難しくなったとき、あるいは、病院に入院していて積極的な治療ができなくなって退院せざるをえないとき、在宅医療が選択肢に入ってきます。在宅医療は、医師が自宅に来て診療をしてくれます。予定された定期的な訪問診療と、患者や家族の呼びかけに応じて駆けつける往診で成り立っています。

在宅医療をおこなう診療所は、在宅療養支援診療所といわれ、24時間365日往診可能であることや、厚生労働省が定める年間看取り件数などを満たすことが条件です。
編集部では、この看取り件数に着目し、診療所が厚生局に届け出ている報告書を情報開示請求により入手。集めたデータから、実績十分な診療所にしぼって、全国リストとして掲載しました。各診療所の看取り件数、患者数、緊急往診数、常勤医師数などが一目でわかるようにしています。
「自宅で最期を迎えたい」をかなえるには、看取りの実績が十分な医師を探すことが欠かせません。本誌は、診療所リストから「いい在宅医」を探せるようになっています。

また人生の最終段階における医療・ケアについて、本人が家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合う取り組みを「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」といいます。厚生労働省は、その愛称を「人生会議」と決め、ACPの普及・啓発を図っています。本ムックでは、多職種座談会も掲載。介護福祉士、ケアマネジャー、看護師にそれぞれの立場でACPについて語り合ってもらいました。9月20日(金)午後10時50分から放映のNHK「ドキュメント72時間」の「訪問看護師 街をゆく」に出演する東久留米白十字訪問看護ステーション所長の中島朋子看護師も登場しています。

そのほか、充実した特集を用意しています。
◎主なラインナップは下記の通りです。
スペシャルインタビュー 杉田かおる 母を在宅介護した4年半
トップインタビュー1. 日本医師会会長 横倉義武医師
トップインタビュー2. 全国在宅療養支援診療所連絡会会長 新田國夫医師

どこからが終末期? 「平穏死」10の条件 長尾和宏医師
なぜ広まらない? 在宅医療をためらわせる誤解
患者は実際にどう過ごしているのか? 在宅医療の現場

多職種座談会 本人・家族が話し合っておくべきことは?
人生会議「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」
看護師】中島朋子さん(東久留米白十字訪問看護ステーション所長)
【ケアマネジャー】石山麗子さん(国際医療福祉大学大学院教授)
【介護福祉士】石本淳也さん(日本介護福祉士会長)


在宅医療を始める前の基礎知識
総論 在宅医療と病院医療の考え方の違い
1 在宅医療を支える人たち
2 在宅医療を始めるには
3 家族がおこなうケア
4 在宅医の仕事
5 訪問看護師の仕事
6 訪問薬剤師の仕事
7 訪問歯科医師の仕事
8 疾患別の在宅の流れ
認知症/がん/脳卒中/COPD(慢性閉塞性肺疾患)/パーキンソン病などの神経難病/老衰

いくらかかる? 在宅医療にかかるお金
家族が知っておきたい最期の迎え方

さいごまで自宅で診てくれるいいお医者さん (週刊朝日MOOK)
定価:909円(+税)
発売日:2019年9月24日
B5判164ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4022775629

配信元企業:株式会社朝日新聞出版

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ