アンチエイジングに効果が期待できると「ポリアミン」という成分が話題になっていますが、実は、アトピーやアレルギーの症状緩和にも役立つ可能性があるのです。お子さんのアトピー性皮膚炎やアレルギーに悩む方にとってはうれしい成分ですよね。そこでポリアミンのパワーと、子どもでも効率的にポリアミンを摂取できる食材やおすすめの食べ方ついて紹介します。
1.アトピーやアレルギー、その実態は炎症反応!
実は、アトピーもアレルギー疾患のひとつです。特定の食べ物や環境(ダニなど)が、かゆみの強いアレルギー反応を起こす病気です。
このアレルギーの原因を一言で説明するなら免疫機能の異常です。通常なら反応しなくても良い状態なのに、何らかの原因で炎症などの免疫反応が起ってしまうのです。
この炎症反応を抑える働きをもつのが「ポリアミン」です。
2.抗炎症反応に期待の「ポリアミン」。どんな成分?
近年注目されている「ポリアミン」ですが、ほとんど全ての生物でつくられている成分で、細胞の生命活動に欠かせない重要な成分です。
たとえば、細胞分裂が盛んな赤ちゃんがしばらくの間飲む母乳の中には、たくさんのポリアミンが含まれています。これは、未熟な赤ちゃんの腸を速く成熟させ、消化吸収機能やバリア機能を高めるためだと考えられています。
3.ポリアミンは体内でどんな働きをしてくれるの?
「ポリアミン」には様々なはたらきがあります。代表的なものは、炎症を抑えるはたらきです。炎症が起こると細胞が酸化され、傷ついてしまいます。ポリアミンには過剰な炎症を落ち着かせるはたらきがあるため、様々な病気の予防に役立ちます。
他にも、細胞分裂が正常に進むように安定させるはたらきや、腸管のバリア機能を高めるはたらき、免疫力を高めるはたらきも確認されています。
4.アトピーやアレルギーに悩む小さな子どもにはどの様な効果が期待できる?
「ポリアミン」が免疫にとって大切な腸の粘膜の成長を助け炎症を引き起こす物質やアレルゲンを体内に侵入させないようにバリアする機能が高まり、炎症やアレルギー予防に役立つと考えられています。そのため、アトピーやアレルギーの症状を和らげる効果が期待できます。
5.ポリアミンはどんな食べ物に含まれている?
実は、ポリアミンを作る能力は加齢とともに減少してしまい、それと共に老化が進むとされています。ポリアミン濃度を一定レベルに保つことは、非常に有効な健康増進法なのです。
さて、ポリアミンは多くの食材に含まれているのですが、大豆を始めとする豆類やキノコ、青果、内臓系や魚卵、発酵食品などに特に多く含まれています。
小さな子供が食べやすいポリアミンが豊富な食材としては、大豆を始めとする豆類や塩分の抑えたチーズ、納豆やキノコ類が挙げられますが、特におすすめの食材は納豆です。
納豆を摂取することでヒトの血液中のポリアミン濃度が上昇した事が科学的に確認されていますし、入手がしやすく毎日続けやすいこともポイントです。
6.離乳食からポリアミンを摂取してみよう!おすすめは納豆がゆ!
納豆は離乳食中期の7ケ月ごろから食べさせることができます。ポリアミンは過熱してもその性質はほとんど変わらないので、火を通しても問題ありません。最初はペースト状にするか、細かく刻んで加熱し、少量からあげましょう。
大変なようでしたら、ひきわり納豆を使うのが最初から刻んであるので便利です。ネバネバが気になるようなら熱湯をさっとかけてから使いましょう。慣れたら、そのままあげても大丈夫です。
『
【中期食】
① 小鍋で7倍がゆ~全粥のおかゆを作ります。
② ひきわり納豆を加え、再度煮立てたら出来上がり。
※納豆の原料である大豆はアレルギーを起こす可能性があるため、初めて納豆を与える場合は、小児科の開いている午前中に少量から様子をみながら与えましょう。』
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