“日本海海戦”が勃発している。北東アジアの海は、韓国のレッドチーム入りによってパワーバランスが変化し、これに乗じた周辺国が危険なぶつかり合いを始めているのだ。

 まずロシアだ。9月17日ロシアの国境警備隊は、日本海にあるロシアの排他的水域(EEZ)の好漁場「大和堆(やまとたい)」で、北朝鮮の密漁船2隻を拿捕し、乗組員80人以上を拘束したと発表した。

 「ロシア側の説明によると、密漁船1隻から銃撃を受け、隊員3人が負傷したとのことです。現在日本海では、他国の排他的経済水域に侵入して密漁を行う漁船が後を絶たず、国際事件が多発しています。北朝鮮ロシアは伝統的に友好関係にはありますが、国境警備当局と漁船が絡んだ事案は何度も発生しており、両国関係に影響しかねません。今年6月には、北朝鮮が、ロシア人15人と韓国人2人が乗船したロシア船籍の船を拿捕し、乗組員を逮捕するという事件も発生しましたが、10日ほどで解放されています」(ロシアウオッチャー)

 露朝間では2016年北朝鮮の漁船が今回のケースと同じく、ロシアのEEZに侵入したとして連邦保安庁(FSB)が発砲し、死者も出ている。

 日本海で衝突しているのはロシア北朝鮮だけではない。9月13日には、日本の海上保安庁巡視船北朝鮮船舶が接近し、ライフルを掲げて威嚇を行う事件が8月に起きていたことが明らかになり、日本政府は北京の日本大使館ルートを通じて抗議した。

 ロシアと中国が日本海と東シナ海の上空で初の共同警戒監視活動を行った7月には、日韓がともに領有権を主張する竹島(韓国名:独島)付近の上空をロシア軍偵察機が飛行したとして、日韓両国の戦闘機が緊急発進したのは記憶に新しい。その後、日韓は、ロシア偵察機スクランブルをかけた互いの行為を非難し合っている。

 中国とロシアが接近し、北朝鮮に接近する韓国が一方で日本と対立を深めるなど、北東アジアでは各国の力関係に変化が起き始めている。日本以外の国は、海軍もどきが漁船であっても堂々と護衛と主張して出動できる。不測の事態が起きないとは断言できない。