イギリスに住む女性が、生まれたばかりの2匹の子ネコを自宅に迎え入れたところ、飼い犬ビーグル犬が母親代わりとなって2匹を守り始め、ついには授乳までするようになった。3匹の心温まるストーリーを『Storytrender』『Metro』などが伝えている。

自宅でビーグル犬を飼っているケント州ステープルハースト在住のジェーン・ウィットンさんは、9週間前に生まれたばかりの子ネコを新たにペットとして迎えるため知り合いの農家に足を運んだ。

「できれば知ってる人に可愛がってもらいたい」との希望で、友人からトラネコの‟デクスター”を引き渡されたジェーンさんだったが、農家の裏庭で1匹だけ引き取り手がいない子ネコがいることに気付いた。

クロネコの‟フレッチャー”でした。1匹だけ貰い手がないのを知って、どうしてもそのままにしておけなくて。思い切って2匹一緒に引き取ることにしました。」

そう語るジェーンさん。小さな2匹を自宅に連れて帰ると、子供たちと1歳のメスのビーグル犬‟デイジー”に「まだ小さいから優しく接してあげてね」と話して聞かせた。

するとその日から、デイジーにある変化が起こった。子供を産んだ経験さえないデイジーが2匹の子ネコをすんなりと受け入れ、まるで自分の子供でもあるかのように守り始めたのだった。

子ネコたちも母親から引き離されて心細かったのだろう。すぐにデイジーに甘えるようになり、3匹の絆は日に日に強くなっていった。そればかりではない。母性本能を掻き立てられたデイジーは最近、お乳が出るようになり、2匹に授乳を始めたのだ。授乳中のデイジーはとてもリラックスした母の表情をしており、3匹の絆の強さをうかがい知ることができる。ジェーンさんはそんな3匹について次のように明かしている。

「3匹は家の中で一緒にかくれんぼをして遊び、身体を寄せ合って眠ります。もちろんいつも一緒です。デイジーは2匹の母親代わりであって、ベストフレンドなのです。小さな2匹にほかの犬たちが近づこうものなら、その間に立ちはだかって必死に守ろうとするほどです。とても微笑ましいんですよ。種は違っても3匹がこれからもずっと仲良しでいてくれることを願っています。」

なお『Metro』によると、犬がネコに授乳しても問題はないそうで、優しく穏やかな性格で知られるビーグル犬と小さな子ネコのストーリーには「いつまでも仲良くね」「ミルクが出るようになるって不思議」「犬とネコが仲良しって素敵」「3匹ともとってもいい顔だよ」といったコメントが寄せられている。

ちなみに今年2月にもオーストラリアで、生まれたばかりの子供を亡くしたビーグル犬が、心の隙間を埋めるかのようにポッサムを可愛がり話題になった。また意外な組み合わせとしては、ウクライナの母ネコが、自分の4匹の子供のほかに孤児のリス4匹を受け入れて子育てに励んでいた

画像は『Metro 2019年9月17日付「Beagle is surrogate mum to two kittens and even breastfeeds them」(Picture: Simon Jacobs/ Caters News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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