前半は17点リードも後半はいいところなし「もっといい試合運びができたはず」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は21日、大会2日目を迎え、プールCの初戦となるフランスアルゼンチン(東京スタジアム)が行われた。逆転に次ぐ逆転のシーソーゲームとなったが、最後はフランスが23-21と競り勝って白星。実力が拮抗する“死の組”プールCで貴重な勝利を飾った。

 前半は大きくリードしたフランスだが、後半は防戦一方の展開。逆転の許した直後、ロペスが再逆転のドロップゴールを決め、やっとの思いで手にした勝利だった。だが、試合後の記者会見に姿を現したジャック・ブリュネル・ヘッドコーチ(HC)は喜びの表情を見せることはなく、「もちろん結果には安心したが、完全に満足はしていない」とクールに決め込んだ。

 ブリュネルHCが表情を緩めなかったのは、後半の戦い方に理由がある。前半はボールをBKに展開し、アルゼンチンのディフェンスの隙間を縫ってトライを重ね、17点リード折り返した。だが、後半になるとディフェンスを引き締めたアルゼンチンにフィジカルで競り負ける場面が増え、自陣から抜け出せず。「難しかったのは後半。簡単にトライを許してしまった」と渋い表情を浮かべた。

 プールCは“死の組”とも呼ばれ、決勝トーナメント進出の条件となるプール2位以内をフランスアルゼンチンイングランドが争う。その他、トンガは世界ランク15位、アメリカは同13位と決して侮れず、この日の勝利はフランスにとって大きな1勝となった。それでも「今の気持ちは?」と質問されたブリュネルHCが、「一言で言うなら、もっといい試合運びができたはず」と喜ばなかったのは、残り3戦も厳しい戦いが強いられると考えているからだ。

 フランスにW杯初優勝をもたらす使命を果たすまで、ブリュネルHCの顔に笑みが浮かぶことはないのかもしれない。(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)