ラグビーワールドカップ(W杯)2019」が開幕し、日本各地で熱戦が展開されていますが、首都圏で展開するスーパーマーケット「サミットストア」では、「サミットカップ2019」が開幕しました。「トップ同士のプライド」を懸けて熱戦を展開しているのは、日本ハム日清食品雪印メグミルクサントリー酒類など、日本を代表する食品メーカーの社長8人。自社製品を使ったおすすめメニューをそれぞれが提案し、来店客などの投票によってトーナメント形式で争います。

 チラシでは、ロッテの社長がコアラに扮(ふん)したり、ハウス食品の社長がインド人風の格好をしたりと、全員がコスプレ姿でアピール。企画の狙いを「サミット」(東京都杉並区)営業企画部の担当者に聞きました。

日本のスーパーマーケットを楽しくする

Q.「サミットカップ2019」の狙いは。

担当者「チラシ上などで、お客さまに楽しんでもらう企画を年に複数回、開催しています。その一つとして『メニュー対決』を企画しました」

Q.食品メーカーの社長に登場してもらった意図は。

担当者「対決を盛り上げるために出ていただきました。なお、今年ほど大々的ではありませんが、昨年も実施しており、カゴメ様とオタフクソース様の社長は、2年連続での登場となります」

Q.各社長との「出演交渉」はどのようにして行ったのでしょうか。

担当者「弊社社長の竹野浩樹から直接依頼したり、弊社の営業企画部や商品部の社員から各社の担当者を通じてお願いしたりしました」

Q.コスプレやかぶり物については、サミット側の要望でしょうか。

担当者「対決を盛り上げる演出として、弊社から依頼しました。ただし、具体的に『こういうコスプレで』というようなお願いはしておらず、各社さんで考えられたようです」

Q.バイヤーが選挙ポスターのように各売り場の商品をアピールする「総菜総選挙」や、年末の「紅白食(たべ)合戦」など、ユニークなチラシが多いのですが、なぜこのようなチラシを企画しているのでしょうか。

担当者「弊社が『サミットが日本のスーパーマーケットを楽しくする』という事業ビジョンを掲げているためです。来店動機の約30%が折り込みチラシであるため、もっとチラシに興味をもっていただき、チラシを『読み物』として見ていただけるように頑張っています」

Q.サミットカップや「総選挙」について、お客さんの反応は。

担当者「サミットカップの投票状況はまだ分かりませんが、ツイッターの書き込みなどを見ると好意的に受け止めていただいているようです。夏に実施した『総菜総選挙』も、お客さまにご協力いただき、2万2000を超える投票をしていただきました。こちらも、お客さまが楽しんで参加していただけたのではないかと考えています」

Q.社内の反応は。「やりすぎ」「遊びすぎ」という声はありませんか。

担当者「事前に社内の会議で申請して承認されているので、そのような意見はありません」

 サミットカップは9月18~22日が予選、10月2日から準決勝、10月19日から決勝を行い、優勝者が「サミットカップ」を手にして「優勝凱旋(がいせん)セール」を実施するそうです。

オトナンサー編集部

「サミットカップ」を紹介するチラシ