消費税増税まであと10日を切りました。今回の増税では2020年6月末までの間のみ、キッシュレス決済によるポイント還元が実施されるのをご存知でしょうか。その気流に乗り、近年スマホアプリによるQRコード決済サービスが続々と登場しています。各事業者は現在、ユーザーの加入を促すべくさまざまなキャンペーンを打ち出していますが、実際どのくらいの人がこれらの電子マネーを使っているのでしょうか?

日本人の根強い現金志向……電子マネー決済利用者は3割以下に

株式会社GVでは全国消費者1000人を対象に、過去1年以内の電子マネー利用についての調査を実施しています。ちなみにこちらの電子マネークレジットカードや、プリペイドによるカード決済または、交通系ICでの交通機関運賃支払いは除外。その結果、「利用なし」が276人で28%と、おおよそ4人に1人以上は利用経験がないことが明らかとなりました。また、利用なしと回答した消費者の普段利用する決済方法として、圧倒的に多いのは「現金」(71%)。次いで「カード決済」(29%)と、なっています。

来年のオリンピックに向けて中小店舗を中心としたキャッシュレス化を推進したい政府ですが、日本人の現金志向は根強いものがあります。

10月の増税より実施されるポイント還元は、中小店舗でキャッシュレス決済による買い物した人に限り、後から買い物で使えるポイントを最大5%還元する制度です。これは現金決済では実施されないため、キャッシュレス決済にしたほうが断然お得。しかし実際のところ、キャッシュレスの意識はまだまだ低いと言わざるを得ません。

尾を引く7pay騒動?使わない最大の理由はセキュリティの不安

では増税時に限定導入されるキッシュレス決済のポイント還元制度ですが、現在どのくらいの消費者が把握しているのでしょうか?同調査によるアンケート結果では、以下の通りとなっています。

初めから興味がなければ、いくらメディアが情報を周知しても情報は頭に入ってきません。

「知っている」と答えた人は44.6%。わずかに半数まで届いていません。残りは「聞いたことはあるが内容はよく知らない」(35.9%)、そして「知らない・興味がない」(19.6%)。いくら制度についてメディアなどで説明しても、関心がなければ情報として届かないことがよくわかる結果です。

これまでの結果を踏まえ、それでも電子マネーを使わない人は、どんな理由による抵抗感があるのでしょうか?その結果は次の通りです。

セキュリティが不安・信用していない……291ポイント

現金で支払いたい……252ポイント

面倒くさい……246ポイント

使い方(登録方法)がわからない……174ポイント

使える店舗が少ない(限られている)……174ポイント

クレジットカードで支払いたい……144ポイント

使いすぎてしまうため……135ポイント

利用したいが先延ばしになっている……78ポイント

必要ない……69ポイント

スマートフォンを持っていない……63ポイント

支払い時に時間がかかりそう……15ポイント

一番多かったのは「セキュリティが不安・信用していない」。確かに今年7月にはセブン&アイグループの「7pay」が、第三者の不正アクセスによってサービス停止に追い込まれたのは記憶に新しいところ。ほかにも昨年12月に「PayPay」で不正利用騒ぎがあり、こういったネガティブニュースで不安感が増している人が多いのかもしれません。ちなみにPayPayでは万が一不正利用が発覚した場合、全額補償が利用規約に明記されています。

しかしそれよりも対策が難しそうなのが「現金で支払いたい」の意見。日本は世界の先進国の中でもかなり現金志向が強く、よっぽどのインパクトがないとなかなか長年の意識は変えられるものではありません。また「面倒くさい」「使い方(登録方法)がわからない」という意見もかなり多いですが、現金志向で必要に迫られないと、新しいことを覚えるのは難しいのでしょうか。

災害で停電になると、スマホの充電も不可能に。その可能性が無視できないのも、日本でスマホ決済が普及しない一因でしょうか?

とはいえキッシュレス決済によるポイント還元制度はもちろん、各サービスによる加入時のキャンペーンは、利用すれば確実にお得。まずはその恩恵を知ることから始めてみるといいかもしれませんね。

【調査概要】
調査主体:株式会社GV
調査期間:2019年9月5日2019年9月8日
調査対象:全国20歳~69歳男女1000人/内、電子マネー利用なし276
調査監修:FPサテライト株式会社

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