2度にわたって延期されてきた消費増税もついに実施のとき。来る10月に入る前にお得に買い物を済ませるべく、取材班が直接現場に赴き、値切り交渉をしてきた! 今回は新車と中古車。国産車だけでなく1000万円超えの高級外車・ポルシェではいくら安くなったのか、値切り交渉してみた結果は――

◆値切り交渉で狙うべきお店

 ステータスでもあり家族旅行の際も便利なクルマだが、購入費はどうしても高額。そこで、新車と中古車をそれぞれ値切るべく、自動車ライターの小鮒康一氏にアドバイスをもらった。

「9月は増税前というだけでなく決算期でもあるため、各社販売目標に到達すべく、値切り交渉がしやすい時期です。もちろん乗りたい車種を買うのが一番ですが、新車購入で狙い目なのは不祥事があった日産か三菱。そのなかでもnoteは人気車種で市場にたくさん出回っているため、値切りのチャンス大。一方マツダは、一時期、値下げしまくっていたことが響いてブランド価値が下がってしまっており、その復興のために値切りにはなかなか応じてくれません」

 では、狙うべきお店は?

「どのディーラーでも構いませんが、可能なら何店舗か回ると、ノルマを達成して余裕な店とそうでない店で値切りやすさが変わりますし、競合させることもできます」

 交渉は“即決する感”が重要。

「具体的な予算を伝えることと、小技ですがハンコを持参してチラつかせて買う気を見せましょう。また、今のタイミングなら『増税前になんとしても買いたい』と伝えると効果が大きいと思います」

 教えを実践するべく日産の販売店を訪問。支払い総額221万4000円のnoteにアタリをつけ、早速スタッフに声をかける。増税前に購入したい旨を伝えると、「実はウチも早く売ってしまいたくて、本日購入していただけるなら170万円まで下げます」と、簡単に50万円引きに成功した。

◆総額1056万円、ポルシェの値切りに挑戦

 それではいよいよ、高級外車・ポルシェの値切りを実施。一応スーツを着て出向き、支払い総額1056万5605円のマカンで交渉してみた。

 キラーフレーズの「増税前になんとしても買いたい」を伝えて粘ると55万円の値下げに成功し、支払い総額1001万5850円に。ビビる必要はないのだ。

 購入してオーナーになると、今度はお店から割引の案内のDMが届くようになるという。実は輸入車であろうとも値引きの土壌はあるのだ。

◆中古車の値切りは新車の真逆が狙い目

 最後のターゲットは堅実に中古車。果たして値切りのコツは?

「車種は昨今あまり人気がないセダンで、特に排気量が大きい車種が狙い目。あればラッキー程度ですが、スポーツ車専門店に置いてあるファミリー車など、“○○車専門店”にある専門外の車も値切りやすいです。

 店は大手よりも個人店などの小規模店、特に郊外や地方のお店は、駐車場から早く在庫を処分したいという気持ちが強いため、交渉しやすいですね」

 車体価格以外も交渉材料に。

「中古ナビや中古タイヤなどの付属品、コーティングなどの工賃を交渉するのも手ですね」

 記者は事前に中古車情報サイトで狙いを絞ったトヨタクラウンを値切りに販売店へ。すると、リサーチした段階では93万1310円だったのが、訪店したときには週末キャンペーンで79万7810円まで下がっているではないか。

 「大きく下げたばかりなので」と言われて交渉は難航し、1時間以上粘ったのだが、支払い総額79万円と、7810円の値下げにとどまる結果となった。狙いのつけ方は正しかったとはいえようか。

<値切りのポイント
・中古車は郊外、地方の小規模店で交渉
・新車は人気車、中古は不人気車が狙い目

●新車 221万4000円⇒170万円
店が目当ての車種の在庫を持っているかも要確認。受注生産になると、そもそも増税前に間に合わない可能性がある

●中古車 79万7810円⇒79万円
当然ながら、売れ残っている期間が長い車ほど交渉は有利になる。同車種を複数置いている場合はチャンスが大きい

自動車ライター・小鮒康一氏】
大手自動車関連企業を経てフリーに。国産車、輸入車からパーツレンタカー事情まで幅広い知識を持ち、多数のメディアで執筆する

消費税8%での購入期限は各販売店にてご確認ください。車庫証明など必要書類の準備期間も必要になります。ご注意ください
2019年10月1日自動車の税が大きく変わります。車種による違いなど総務省のページをご確認ください

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[全部、値切ってみた]―


1000万円のポルシェの値引き額は…