シャルルロワ戦で初先発 先制点を挙げるなど“2得点”に絡む活躍

 今夏、鹿島アントラーズからベルギー1部シント=トロイデンに加入したFW鈴木優磨が移籍後初ゴールを飾った。初先発した現地時間21日の第8節シャルルロワ戦で先制点を挙げ、PKを誘発するなど2得点に絡む活躍。3-0の勝利に貢献し、元日本代表MF森岡亮太との日本人対決を制した。

 鹿島から海外に初挑戦した若武者に待望の時が待っていた。第8節シャルルロワ戦で初先発を勝ち取ると、前半34分、右サイドからのロングボールに反応。タイミングの良い抜け出しで相手DF2人を振り切り、マークにあいながらも絶妙なトラップから泥臭くゴールへと押し込んだ。これでベルギー初得点。後半18分には、左クロスを頭で押し込み、相手のハンドを誘発。VTR判定の後、PKを獲得した。自身はキッカーとならなかったが、2得点に絡む活躍で勝利に導いた。

 鹿島の下部組織で育ち、2015年にトップデビューを果たした鈴木は、4年半でJ1通算96試合27ゴールをマーク。昨季はAFCアジア・チャンピオンズリーグ優勝に貢献し、MVPを受賞した。しかし、昨年12月の天皇杯準決勝・浦和レッズ戦(0-1)で右ハムストリング筋を損傷。今季に入ってリハビリを続けていたが、2月に再び同箇所を負傷し、鹿島では公式戦出場のないまま、今夏に海外移籍を実現させた。

 移籍後も完璧なコンディションと言えないまま、現地時間8月31日に行われたリーグ第5節アウェーのオイペン戦(2-0)で後半39分から途中出場。ベルギーデビューを飾り、公式戦では昨年12月5日天皇杯準決勝・浦和レッズ戦(0-1)以来となる約9カ月ぶりにピッチに立った。その後、状態も上向きとなり、今回初先発で初ゴールを奪った。鈴木は、試合後に喜びの言葉を述べている。

タフな一戦で「日本で2、3試合こなしたような…」

「(初得点について)ゴールはゴール。もう少しちゃんとしたゴールを決めたいとは思いますけど、FWとして数字がついた。(PKは)自分で取ったPKなので蹴りたかったけど、チームが勝って良かった。1試合を通してタフな試合だったと感じましたし、身体の感じも日本で2、3試合こなしたような試合だった。(FWボリとは)まだ孤立する場面もお互いあるのでやっていくうちにもっともっと良くなって2人で得点を量産できるようコンビネーション深めて相手にとって脅威になっていけるように次節に向けて準備したい」

 憧れの海外の地で大きな一歩を踏み出した鈴木。これからエースとして地位を確立することができるのか。注目が集まる。(Football ZONE web編集部)

先制点を挙げるなど“2得点”に絡む活躍をみせたFW鈴木優磨【写真:STVV】