ボローニャに所属する日本代表DF冨安健洋が、闘病中の指揮官のお見舞いに訪れたブレシア戦後の行動について明かした。イタリアの地元紙『イル・レスト・デル・カリーノ』が伝えている。

今夏に冨安が加入したボローニャでは、指揮官のシニシャ・ミハイロビッチ監督がシーズン開幕前に急性白血病を患った。セリエA開幕戦のエラス・ヴェローナ戦、第2節のSPAL戦でこそ指揮を執ったが、現在は、治療のために入院中。しばらくチームを指揮することができず、トレーニングのライブ映像を見て指示を出したり、コーチングスタッフと連絡を取るのみ。選手たちとは会えない状況が続いていた。

そんななか、今月15日に行われたセリエA第3節のブレシア戦(4-3で勝利)後、ボローニャの選手たちが試合からの帰り道指揮官が入院しているサン・トルソラ病院のガン病棟の前にチームバスを停車。直接は会えなかったが、選手たちは路上からミハイロビッチ監督の名前を呼び、監督は窓から手を振って応えた。

この選手たちの行動について冨安は、帰り道のバスで決定したことだと告白。さらにその姿に指揮官への愛を感じ、感銘を受けたことを明かした。

「ブレシアからバスで帰ってくる時に決めました。そのアイデアが誰から出たのかは分からないですが、美しくて、僕らは真のファミリーだと感じました」

「僕らはミハイロビッチ監督を愛し、彼も僕らを愛してくれています。そして、みんながロッカールームで助け合っているし、僕にも常に誰かが手を貸してくれるんです。みんなが良くしてくれますし、みんなでこの状況を乗り越えようとしています」

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