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image credit:facebook

 ダルメシアンといえば「101匹わんちゃん」で有名な白黒の犬種だが、先日オーストラリアで目撃されたダルメシアンな鳥がネットの話題をさらっている。

 現地の女性が仕事帰りにたまたま見かけた奇妙な鳥。それは一瞬生物にすら見えなかったが、良い感じに白黒入り混じったカササギフエガラスだったのだ。

 通常なら黒がベースで一部が白いはずの体色がなぜこんな模様になったのか。コラとみまごうようなカササギフエガラスの風変わりな姿をご覧いただこう。

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全体が細かいまだらのカササギフエガラス

 この個体はビクトリア州ジーロング市郊外の道路脇にいたところを、帰宅途中のサンディ・ゴダードさんに発見された。

 
 カササギフエガラス(Australian Magpie)はスズメ目フエガラス科の鳥で、主にオーストラリアやニューギニア南部に生息する。

 その体色は黒と白にくっきり分かれているが、たいていは黒が多めで白が少なめ。またメスは肩など一部が灰色ともいわれている。

 しかしこの個体は体色が細かいまだらになっていて、パッと見ではカササギフエガラスとは思えないのだ。

見たこともない柄の原因は白変種

 オーストラリアの鳥の専門家であるミック・ロデリックさんは、この柄は特殊な状態が原因と説明している。それはメラニンという黒い色素の生産にかかわる細胞の変異によるものだという。

鳥が好きな人々はおそらくこの模様をまだらと呼ぶでしょう。しかしこの個体は白変種にあたります。それはきわめて珍しいものなのです。

 てことは以前カラパイアでも取り上げたエリーみたいなタイプなのだろう。

ゴダードさんの写真で一気に話題に

 発見者のゴダードさんはこの鳥を見つけた時は「変な岩?」と思ったが、それが動いたためようやく鳥だとわかったそうだ。

 
 にしてもよくこれまで話題にならなかったものだ。その件についてゴダードさんは、この鳥が暮らしてる地域では見慣れた鳥になっていて特別と思われてなかったのだろう、と推測している。

 まだら模様のカササギフエガラスはゴダードさんの画像がきっかけで話題になり、多くの関心を集めた。

家に帰る途中でダルメシアンカササギフエガラスを見つけた時はものすごく興奮しちゃった。すごくクールでしょ?ただ、用事があって急いでたから最高のショットじゃないのがちょと残念

仲間と一緒に暮らしてるという情報も

 だがなんと、画像を見て連絡してきた鳥愛好家の中には、1年半もこの鳥の観察をしていた人もいた。


 その情報によると、このカササギフエガラス(性別不明)はまだ若く、その地域で仲間のカササギフエガラスと巣まで作っているそうだ。

 ちょっと変わった見た目でも、元気に暮らしいるカササギフエガラス。野鳥だけにそうしょっちゅう会うのは難しそうだけど、またどこかで目撃されるかもしれないね。

References:abc.net.など /written by D/ edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52282607.html
 

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