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米インディアナ州マイアミ郡デンバー在住のブリアナ・スターチちゃん(8)は今月15日、自宅前でレモネードスタンドを開いた。すると黒革のベストにジーンズをはいた大勢のバイカーが現れ、乗ってきた大型バイクを近くの広場に停めると、ブリアナちゃんレモネードスタンドの前に長い列を作り始めた。バイカーとブリアナちゃん家族が知り合ったのは、1年前のある出来事がきっかけだった。『Good Morning America』『RTV6 Indianapolis』などが心温まるストーリーを伝えている。

ダリン・スターチさん(Daryn Sturch)と娘のブリアナちゃんは1年前の9月2日、インディアナ州マイアミ郡デンバーのハイウェイを車で走行中にバイク5台が絡む事故を目撃した。看護師であるダリンさんは居てもたってもいられなくなり、車を現場から少し離れたところに駐車すると救急隊が来るまで負傷者の介抱を続けた。

ダリンさんはその時のことを、次のように述べている。

「かなり酷い事故だったので現場の様子が見えないように車を遠くに停め、娘を待機させました。負傷者は男性3人、女性2人で彼らが不安にならないように話しかけ、負傷者の容態を見て治療の優先順位を決めるなど自分にできることをしました。救急隊が到着すると、重傷者はすぐにヘリで病院に搬送されていきました。」

「その後、あの事故の当事者たちが‟ミルウォーキー・アイアンMiwaukee Iron)”というバイク仲間のメンバーで、全員が命を取り留めたことを知りました。彼らとはFacebookで繋がることができたのですが、しばらくすると『事故の時はありがとう』と感謝のメッセージを送ってきてくれたのです。」

「その後もやり取りは続いていたのですが、今月7日にFacebookでブリアナが自宅前でレモネードスタンドを開くことを告知したところ、バイカーの1人から15日の日曜日にレモネードを買いに行くからバイクを停める場所を教えて欲しいと連絡があったのです。」

「15日の当日、我が家にバイカーたちがやってきました。それも1人や2人ではありません。娘のレモネードを買いにやってきたのは30人で、スタンドの前には長い列ができました。娘はそれは大喜びでしたよ。レモネードは1ドルだったのですが、5ドルや10ドル、20ドルを払ってくれる人もいたほどです。娘にとって、忘れられない素敵な一日になりました。」

「嬉しいサプライズはこれだけではありませんでした。1年前のあの日、酷い怪我でもしかしたら助からないのではないか…と心を痛めた男性と再会することができたのです。1年後の彼の元気な姿を見て、このことは私にとって最高のサプライズになりました。ギュッとハグをして再会を喜びあいましたよ。」

なお、このニュースには「優しさが優しさを呼んだんだね」「心が温まる」「人に優しくすると、それは返ってくるんだよ」「ブリアナちゃんも、母から学んだことがたくさんあると思う」「素敵な話だ」「一生の友達ができたんだろうね」などといったコメントが寄せられている。

ちなみに今年7月にも、父親を亡くした6歳の男の子が「自分の稼いだお金でママをデートに連れて行きたい」と自宅前にレモネードスタンドを設置したところ、家族を励まそうと友人、近隣住民そして地元の警察官や消防隊員らが次々集まったことが伝えられた。親切の輪は家族を温かく包み、愛とパワーと与えたのだった。

画像は『Good Morning America 2019年9月18日付「Bikers line up at girl’s lemonade stand after mom helps save them during crash」(Daryn Sturch)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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