久保建英らを育てるプロトレーナー・木場克己氏がベトナムで200人の児童を指導

メイド・イン・ジャパン」のフィジカル強化法が海を渡った――。サッカー日本代表MF久保建英(マジョルカ)らを長年指導するプロトレーナー、木場克己氏が21日にベトナムホーチミン市内で独自メソッド「KOBA式体幹・バランストレーニング」の指導イベントを開催。子供たちの肥満や運動能力の低下が社会問題化しているベトナムの子供や保護者の意識改革に乗り出した。

 トップアスリートのみならず、久保、レアル・マドリードの下部組織で活躍する中井卓大ら育成年代の指導にも定評のある木場氏が東南アジア初となるイベントを開催した。今回は地元のサッカースクールAmitie Sports Club」と提携。21日にホーチミン7区のサッカー場で、現地の小学生ら200人にトレーニングを指導した。
 
「バン・コエ・コン!(みなさん、元気ですか!)」とベトナム語で子供たちに呼びかけた木場氏。在留邦人と、現地在住のベトナム人の小学生向けに5クラスで指導を開催した。

「体幹トレーニング」という概念のなかったベトナム。気温の高さと降雨量などが理由で子供たちが屋外で運動する時間が少ない。近年、子供の運動能力の低下が社会問題となり、富裕層の保護者も問題意識を高めている。

 ウォーミングアップメニューで、片足立ちでバランスを取ることもできないキッズが続出。子供達に体の軸を意識させるために現地でも子供に、木場氏は大好物の食事メニューを例に持ち出した。

「みんな、自分の頭にハンバーガーを乗せている姿をイメージしてください!」

参加した少年も笑顔「もっと速く走れるイメージが湧いてきた」

 ハンバーガーを頭から落とさない――。頭の位置がブレないように、子供に意識させるための作戦だったが、キッズも笑顔で反応。集中した表情でトレーニングメニューに取り組んでいた。実戦形式のサッカーの練習と交互で行ったトレーニングメニューでは、スクール終盤に片足立ちなど、バランス能力が明らかに改善するケースも見られた。

「初めてでしたが、楽しかった! これからもっと速く走れるようなイメージが湧いてきました。このトレーニングを続けていきたいです」

 参加したU-8クラスのルク・カイ君は満面の笑みを弾けさせた。日本代表DF長友佑都ガラタサライ)ら世界で戦うトップアスリートを育ててきた名伯楽の木場氏の指導が終わると、地元の保護者からは大きな拍手も沸き起こった。

「今回、ベトナムでのイベントが無事成功できました。もっと足が速くなりたい。怪我をしたくない。もっとサッカーが上手くなりたい。色々な気持ちを持って、ベトナムの子供たちも真剣に取り組んでいました。自分のトレーニングメソッドの輪をこれからも広げて、これからも子供たちの健康作りに貢献していきたいと思います」

 来年以降もベトナムシンガポールなどでイベント開催予定という木場。競泳の池江璃花子ルネサンス)ら日本のトップアスリートを育ててきたメソッドが海を越え、大きな広がりを見せようとしている。(THE ANSWER編集部)

○木場 克己

 KOBA式体幹バランストレーニング協会代表、プロトレーナー。小2で柔道を始め、小6の南九州柔道大会で優勝、優秀選手賞を獲得。中3で県内の大会のタイトルを優勝で飾る。全九州大会団体の部で優勝・県大会軽量級個人戦2位。高校でレスリングを始め、56キロ級九州大会で優勝。インターハイ、国体は団体戦3位。腰椎圧迫骨折で現役を退き、医療人の道へ。鍼灸師、柔道整復師、FC東京ヘッドトレーナー(95~02年)、G大阪ユーストレーニングアドバイザー(2016年~)、長友佑都専属トレーナー

プロトレーナー・木場克己氏がベトナムで200人の児童を指導【写真:編集部】