世界三大スポーツの祭典とも言われる、ラグビーワールドカップ。いよいよ日本で開催されました。日本代表の初戦は順位では格下のロシア。さすがに試合開始直後は、日本選手たちは堅くなり、ノックオンなどのミスを連発。ひやひやものでしたが、最後には動きもよくなりロシアに20点差をつけて勝利。ラグビーファンだけでない人も、興奮のツイートを連発していました。

また21日は世界最強の「超人軍団」ニュージーランド代表(オールブラックス)が映画「インビクタス」のモデル、南アフリカ代表(スプリングボックス)と事実上の頂上決戦と言われる試合を展開。文字通り、死闘となりましたがニュージーランドが貫禄を見せて勝利しました。

開催前に、一部メディアで報じられていた「日本でタトゥーを見せている選手たちってどうなの」問題も吹き飛んでしまったようです。

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タトゥーを嫌悪する人は一定層います。特に、日本では「=ヤクザ」を連想させるので、高齢の女性などは嫌がる傾向があるようにも思います。あくまで傾向として、です。しかし、ヤクザの和彫りとタトゥーは全く違うジャンルと言ってもよいでしょう。最近は和彫りっぽく入れるタトゥーも流行っていますが。

海外チーム、特にヨーロッパのタトゥー選手たちはイングランドフランスアイルランドスコットランドウェールズは多数います。また、南半球ニュージーランドフィジーサモアなどのタトゥーはトライバルと言われ、いわば伝統そのものとも言えます。

選手だけではありません。21日の東京スタジアムフランスアルゼンチン戦では、自国を応援する為に来日した外国人客もタトゥーを入れた人が、たくさんいました。

日本ではタトゥーはテレビ放送で自主規制されています。人気商売の芸能界ではもちろん、御法度です。政治家も当たり前ですが、そうです。因みに、ワイドショーで「ロイヤルファミリー扱い」されている小泉進次郎議員の曾祖父、元逓信大臣小泉又二郎氏は刺青を入れて、港町・横須賀の荒くれ者をまとめていました。ロイヤルファミリーとは正反対のアウトローの家系です。

タトゥー好きな人にとっては、「面倒くさい」「何で?」という疑問を持つことでしょう。

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しかし「郷に入っては郷に従え」。あるいはTPOという言葉があるように、自国の文化を他国に持ち込む際は一定層の「思いやり」必要になります。「リスペクト」と言っても良いかも知れません。

ここ数年、タトゥー率は明らかに上がってきました。タトゥーを全て容認するものではありませんが、日本のプロ野球選手もバレンティン選手(ヤクルト)など海外の選手のタトゥー率は高いです。また世界陸上も、もうすぐ開催されますが、ガトリン選手など陸上選手のタトゥー率も高いです。要するに、欧米ではタトゥーがかなり普及しています。

難しい問題です。文化の違いだからです。それと、入れている人の態度が重要です。

「(俺・私)タトゥー入れているんだけど」みたいな自己承認欲求で、見せている事はめちゃくちゃダサい訳です。本サイトで何回か指摘していますが、全身和彫り(ドンブリと言われています)のあるヤクザは「刺青は自己満足ですから。他人に見せるものではないです」とも言っています。

ところで、ラーメンはすするのがむしろ美味い食べ方だし、スパゲッティはすするのは下品とされています。しかし最近、ラーメンが海外にも有名になっていった現在、すする事をできる海外の人も増えてきました。これにはある程度、時間が必要でした。

タトゥーも時間が経つにつれ、また今回のラグビーワールドカップなどの大きな世界大会が日本で開催されるにつれ、タトゥー嫌いが麻痺していくと思われます。

とは言え、「嗜み」だけは持ち続けたいものです。(文◎久田将義)

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アルゼンチン、フランスを応援する海外客たち