ローマは22日に敵地で行われたセリエA第4節のボローニャ戦を2-1で勝利した。同試合後、殊勲の決勝点を挙げたボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコが劇的な一戦を振り返った。

前節、サッスオーロ相手にパウロ・フォンセカ新体制での初勝利を挙げたローマは連勝を目指す今節、開幕から3戦無敗のボローニャのホームに乗り込んだ。試合は前半ローマペースも日本代表DF冨安健洋を中心とするホームチームの粘り強い守備に遭い、決定的な場面を作りだすまでには至らず。

それでも、後半立ち上がりにはDFアレクサンダル・コラロフの見事な直接FKによってアウェイのローマが先制に成功。だが、それから10分後にはボックス内での微妙な接触によってコラロフが与えたPKをFWニコラ・サンソーネに決められて同点に追いつかれる。

その後は一進一退の攻防の末、86分にはDFジャンルカ・マンチーニが2枚目の警告を受けて退場に。直近のヨーロッパリーグの疲労に加え、数的不利と厳しい状況に晒されたローマだったが、後半アディショナルタイムのラストプレーでMFジョルダン・ヴェレトゥの持ち上がりからMFロレンツォ・ペッレグリーニが上げたクロスをジェコが頭で押し込み、10人のローマが劇的な勝利を手にした。

同試合後、まさにエースストライカーという大仕事をやってのけたジェコは、クラブ公式チャンネルで劇的勝利を振り返った。

「今日のように最終盤のゴールによって勝つことができたのは、ただの勝利以上に良いことだと思うよ」

「一般的に見ても今日は自分たちにとってタフな試合だった。とりわけ、ボローニャというタフな相手と戦うここでの試合は常に難しいものなんだ。だけど、最終的に自分たちが勝利に値したと思っているよ」

「僕たちは最後まで戦い続けた。たとえ10人になったとしても決意は揺らがなかった。相手に2点目を与えなかったことがまず良かったと思うし、その一方で個人的には他のゴールチャンスもあった」

「前半に関しては良いプレーができていたと思うけど、最後のラストパスの精度だったりを欠いていたと思う。ただ、さっきも話したことだけど、ここでの試合はいつでも難しいんだ。その中で全体的に良いパフォーマンスだったと思う」

「恐らく、相手がよりフレッシュだったと思う。ただ、自分たちのコンディションも悪くなかったと思うし、それが最後のゴールに繋がったと実感しているんだ」

「10人になってからも高い集中力を保っていたし、全体をコンパクトにできていた。そして、決勝点を奪うためのカウンタアタックを仕掛けることもできていた」

また、敵地で劇的な勝利を掴んだフォンセカ監督は、今夏インテル行きが噂されながらも最終的にローマとの新契約にサインし、開幕から決定的な仕事を見せているエースを称賛している。

「ジェコはこのチームにおいて不可欠な存在だ。彼はトッププレーヤーだからね。エディンは私が初めてここに来たときから常に高いモチベーションと熱意を持って取り組んでくれている。彼はとても重要な存在であり、彼に対して大きな信頼を抱いているよ」

エースの活躍によって公式戦3連勝を達成したローマは、25日に行われる次節アタランタとの上位対決に挑む。

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