長い間続いていたSSDの1GB当たりの単価下落が緩やかになっていることが、全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」から分かった。

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 2018年8月~19年8月の推移グラフでは、18年8月に26.72円だった1GB当たりの平均単価が12月に18.26円と、5カ月間で約8円下落。月を追うごとに2円ほど下がる状況だった。

 しかし、19年に入ると流れは変わり、1月に18.33円と値上がった。以降、再び下落しているものの、3月に17.88円、8月に14.70円と、18年12月以前の勢いに比べれば明らかに緩やかになっている。しばらくすると、底を打つ可能性が出てきた。

 単価下落に歯止めがかかった要因は、需要が供給を上回る状況と考えられる。アイ・オー・データ機器によると、「ここ最近は、SSDの需要が伸びている。品切れで、在庫が足りない製品もある」という。特に、「モンスターハンターワールド:アイスボーン」が発売してから顕著になっているという。

 記者が家電量販店で外付けのSSDを購入しようとしたら、品切れが散見された。輸出規制問題による影響も考えられるが、需要が供給を上回る状況が続けば、単価は徐々に上がってくる。購入を検討している場合、買い時を見極める必要がありそうだ。(BCN・南雲 亮平)