PSVに所属する逸材MFモハメド・イハッターレ(17)が父親の看病を優先するためオランダモロッコの代表選択を延期する意向であることを明かした。オランダ『VTBL』が伝えている。

モロッコ人の両親の下、オランダのユトレヒトで生まれ育ったイハッターレンはPSVの下部組織に在籍。卓越したボールスキル、視野の広さ、高精度の左足を持つ攻撃的なMFは10代前半からオランダ国内で新たな逸材として注目を集め、今年1月に行われたフローニンヘン戦では16歳でトップチームデビューを飾った。

今シーズンに入って主力の座を掴むと、ここまでの公式戦10試合で5ゴール5アシストの数字を記録。さらに、直近のヨーロッパリーグスポルティング・リスボン戦、エールディビジでのアヤックス戦と2つのビッグマッチでも印象的な活躍を披露していた。

その超逸材に関してはU-15チームから生まれ育ったオランダの世代別代表でプレーを続けており、現在はU-19オランダ代表としてプレーをしている。だが、近年国際的に力を付けているモロッコが、モロッコ人両親を持つ同選手をフル代表で招集する意向をすでに表明しているという。

17歳にして生まれ故郷と自身のルーツのいずれかを選択する大きな決断を迫られているイハッターレンだが、アヤックス戦後に行われたインタビューで現時点で代表選択を行わない意向を表明。また、その理由が療養中の父親の看病であることを明かした。

「今、僕の父さんは病気の療養中なんだ。だから、父さんの病気が治るまで代表を選択する考えはないんだ」

「(代表でプレーしない場合)インターナショナルマッチウィークの期間に入れば、短い休暇を得ることができる。その期間に父さんと一緒に居たいんだ。それこそが今、僕にとって最も重要なことなんだ」

「僕にとって家族こそ最も重要なものなんだ。だから、父が療養中の間に代表を選択するつもりはないよ。僕はただ父さんと一緒に居たいんだ」

今回のレポートでは父親の具体的な病名や状態に関して明らかになっていないが、オランダモロッコの両サッカー協会は17歳の切実な願いを受け入れ、まずは愛する家族との時間を優先する配慮をしてほしいところだ。同時に、イハッターレンの父親の一刻も早い快復を心から願いたい。

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