世界コンピュータ会議2019がこのほど、スパコン「銀河」「天河」の故郷である湖南省長沙市で開催された。世界のコンピュータ業界の大物がコンピュータ技術と産業の未来について語り合った。新華社が伝えた。
人々の日常生活からかけ離れているように見える毎秒の演算能力が10京級、100京級のスパコンは、実際には、航空・宇宙、気象予報、宇宙変化シミュレーション、耐震分析などの科学研究革新に持続的に貢献しており、私たちの生活の各方面に全面的に浸透している。
500人規模の全ゲノム情報関連性分析を行うには従来のコンピュータならば1年の時間が必要だったが、スパコン「天河2号」ならばわずか3時間だ。大型飛行機を開発するには、以前ならば巨額の費用を費やし2年の時間をかけ、全機の空気圧試験を行う必要があったのに対し、スパコンでモデリングシミュレーションすれば、関連作業を6日で終える。
国防科技大学コンピュータ学院の李瓊(リー・チオン)研究員はスパコンの「腕前」について、「応用体系の開発と改善に伴い、スパコンは国家科学技術革新のサポートや国家革新駆動、地方産業発展への貢献などの面でますます重要な役割を発揮している。現在すでに大気・海洋環境、風洞データ、医学情報、ゲノム学、薬学、電磁学、天文学などの分野で一連の大規模並行計算の革新的な成果を上げている」と述べた。
ここ数年、ビッグデータクラウドコンピューティング、人工知能(AI)などのハイテク理念が相次いで登場している。これらのハイテクの応用には優れた計算能力が必要だ。スパコンとの深い融合により派生した一連の応用が人々の日常生活に進出し始めている。
例えばスパコンラットフォームが開発した詳細なデータ天気予報システムは、向こう15日以上の気象状況の変化を正確に予想できる。12分毎に向こう6時間の気象変化データリアルタイムで更新し、災害をもたらす天気に備える時間を大幅に増やし、災害がもたらす損失を減らす。
自動運転タクシーが長沙市の街頭に登場し、5G+クラウドコンピューティングにより、交通現場のセンチメートル級の運行軌跡をリアルタイムモニタリングできる。5G高速道路が都市を走るようになる。AI旅行ガイドがスケジュールを作成してくれる。
国家スパコン長沙センタービッグデータに基づけば、骨粗鬆症AIスクリーニングロボットの「脳」内には、骨粗鬆症リスク・兆候に関する200種以上のQ&Aがあり、正確な「問診」が可能で、3~5分以内に診療報告を提供できる。その精度は90%以上に上る。
中国は現在まで、天津市、長沙市、広州市などで相次いで6つの国家級スパコンセンターを建設し、革新駆動発展に新たな原動力を提供している。スパコン「天河1号」はすでに10年使用されており、世界で連続安定稼働時間が最長のスパコンの一つになり、毎日8000以上の科学研究計算任務を担当している。「天河1号」は1600件以上の国家科学技術重大特別プロジェクトと研究開発計画などをサポートしている。石油資源開発、設備製造、バイオ医薬品などの業界の企業に向け、100億元(約1500億円)近くの経済効果をもたらしている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

世界コンピュータ会議2019がこのほど、スパコン「銀河」「天河」の故郷である湖南省長沙市で開催された。世界のコンピュータ業界の大物がコンピュータ技術と産業の未来について語り合った。写真は天河1号。