世の中には「必ずしもそうとは限らない」ということが数多く存在する。中国ネットの日本に対する評判ということで言えば「日本人はみんな礼儀正しい」、「日本人はみんなモラルがある」といった点が当てはまるだろう。

 中国メディア・東方網は20日、日本で男性が列車上にお金を置き忘れるトラブルが発生し、中国人が持つ日本のイメージとは異なる結末が待っていたとする記事を掲載した。

 記事は、今年7月初めに30代の男性がJR山手線の車内に280万円の現金を置いたまま下車してしまったと紹介。男性の話として、紛失した現金は会社の従業員に支払うためのものだったと伝えている。

 そして、列車は置き忘れた現金をそのまま車内に残して車庫に入り、清掃作業のために車内に入った清掃員が発見したと説明。しかし、この清掃員は警察や会社に届け出ることなく現金を「ネコババ」してしまい、監視カメラにその様子がばっちり映っていたため横領の疑いで警察に逮捕されたとした。

 中国のネットではしばしば「日本では貴重品を落としても、誰も持って行かずにそのまま置いてあるか、警察などに届けられ、手元に戻ってくる。ネコババをするような人はいない」といった情報を見かける。しかし、仮に実際に戻ってくる確率が高かったとしても、100%戻ってくるという保証はどこにもなく、物を落とせば誰かに持って行かれてしまうリスクは発生する。

 「安心安全」やモラル、マナーが評判になるのは嬉しいことだが、中国をはじめとする海外でそれが「神話化」されるのは問題だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本でも、金品を落とした時に誰も「ネコババ」しないとは限らない=中国メディア