先日、スペイン国籍を取得したと報じられるバルセロナのFWアンス・ファティ(16)だが、同選手の父親はポルトガル代表としてのプレーを望んでいたようだ。スペインマルカ』が同選手の父親がポルトガル『A Bola』で語った内容を引用して伝えた。

バルセロナ史上2番目となる16歳298日の若さでトップチームデビューを飾り、強烈なインパクトを放っている超新星ファティ。今季ここまでは公式戦5試合に出場し、ラ・リーガでのクラブ歴代最年少ゴールを挙げるなど、2得点1アシストを記録。また、チャンピオンズリーグ(CL)のドルトムント戦ではクラブ史上最年少でのCLデビューも飾っていた。

その16歳に関しては先日からスペイン代表としてプレーさせることを望むスペインサッカー連盟(RFEF)がスペイン国籍取得に向けて動いており、今月20日にスペイン政府がその要請を承認したとの報道が出ていた。

このスペイン国籍取得によってファティは今年10月ブラジルで開幕するFIFA U-17ワールドカップ(W杯)にスペイン代表として出場が可能になった模様だ。

スペイン代表でのプレーを望んだファティ、逸材確保に成功したRFEFにとって今回の知らせは朗報となったが、その一方で息子がポルトガル代表としてプレーすることを望んでいた父親のボリ・ファティ氏は複雑な心境を抱いているようだ。

アフリカギニアビサウで生まれたファティに関しては同国が過去にポルトガル植民地であった関係もあり、ポルトガル国籍の取得が可能。そして、息子をポルトガル代表としてプレーさせることを希望していたボリ氏はポルトガルサッカー連盟(FPF)との過去のやりとりを明かした。

「私の夢は息子がポルトガル代表としてプレーするのを見ることだった。息子もそれを望んでいたと思うが、今はもう難しい」

「以前に私はFPFのディレクターと話をした。前向きな話し合いができたが、翌日改めて話し合いをすることになっていたが、彼から連絡が来ることはなかった」

「その後、ここ最近の試合での息子の活躍に注目したスペインからの関心が強まり、RFEFの会長自ら私に連絡を入れてきた」

現時点でボリ氏は息子の翻意が難しい状況になっていることを認めつつも、希望は失っていないようだ。そして、その切り札としてファティの友人であり、ベンフィカU-19ポルトガル代表FWウマロ・エンバロの存在を上げている。

「アンスは私と同じように自分がポルトガル人だと思っているはずだ。したがって、彼がポルトガル代表としてプレーするのは難しくないと思う」

「そして、ベンフィカプレーするウマロ・エンバロが息子を説得できると思っている。彼は素晴らしい友人であり、アンスと毎日のように連絡を取っているそうだ」

「ただ、すべてはアンスの手に委ねられている。そして、息子は今、決断を下すだろう」

ポルトガル人としての誇りを持つボリ氏にとって息子が愛する国の代表としてプレーすることはまさに夢の実現となるが、その一方で一人の父親として愛する息子が最も幸せになる選択肢を選んでほしいと考えているようだ。

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