芸術・スポーツの秋に合わせて、子どもの新しい習い事を検討されている家庭も多いのではないでしょうか?
最近ではプログラミングや体操なども注目を集め、1週間全て習い事で埋まっているという大忙しの子どももいるとかか……。
他の家庭では習い事とどう向き合っているのか気になりますよね。
そこで今回は、月謝や人気の習い事、辞め時など「子どもの習い事」についてご紹介します。
子どもの習い事白書:人気の理由は?費用は?辞め時は?習い事のターニングポイントは4歳
国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」の調査(12歳以下の子どもを持つ全国の保護者1,061名を対象。調査期間:2019年2月4日~2019年3月4日)によると、習い事のターニングポイントは4歳。
5歳以降になると、習い事をしている子どものほうが多くなるそうです。
ピアノ、エレクトーンは減少傾向!人気の習い事とは
しげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)
まずは、人気の習い事を見ていきましょう。
トップは「水泳」で、その割合は約4割。
体幹が鍛えられる、風邪を引きにくくなるなどメリットがあるため、ここ3年では連続トップの根強い人気となっているようです。
水泳の次は「学習塾、公文」「英語」などの学習系が続いています。
そして意外なことに、習い事の花形ともいえる「ピアノ、エレクトーン」は減少傾向に。
なんと2017年の約3割から、2019年は10%ダウンの約20%という実態が明らかになりました。
その他の習い事の割合が増えているため習い事の選択肢が増えたことや、ピアノ・エレクトーン以外の楽器を習う子どもも増えてきていることが考えられます。
スポーツでは「体操」が2番人気、次いで「サッカー」「ジャズ、ストリート、チアなどのダンス」が続きました。
1か月の習い事費用は?
次に、習い事にかける費用を見ていきましょう。
一人あたりの習い事の月額費用は、1万円未満が6割を占めます。
けれども、一番割合が多い価格帯は1万~2万円未満で、26%。
さらに2万円以上習い事に費やしている割合は合計で13%と、少数であることが分かります。
つまりこの結果から、習い事にかける費用の上限は一般的に、2万円くらいといえるでしょう。
習い事の辞め時って?
年齢によって多様化する子どもの習い事。
辞め時など、習い事ならではの悩みもさまざまあるようです。
習い事の辞め時は「子どもが辞めたいと言い出した時」が圧倒的に1位。
子ども自身がそれを好きでなければ、継続する意味も薄いという判断がうかがえます。
その他は「子どもの年齢や学年と習い事が合わなくなった時」「新しい習い事が増えた時」など、子どもの成長によって取捨選択しているようです。
そもそも親が習い事をさせたい理由の大半は、
・継続することや努力することの大切さを学んでほしい
・夢中になれることをみつけてほしい
など、心の成長を期待したり、好きなことに熱中することで子どもの考える力や好奇心、自己肯定感が育まれることを期待しているというものです。
DenysProduction / PIXTA(ピクスタ)
子どもが小さいうちは送迎はもちろん、習い事に親が付き添う場合が多いため負担も大きく、継続には先生や保護者同士の付き合いも避けられません。
月謝の負担や、子どものやる気の維持、上達のサポートなど、習い事の負担を数えればキリがありません。
でも、大人になってしまうと「好き」を極めることがいかに難しいか分かっている親たち。
今回の調査結果からは「子どもの頃から興味のあることはどんどん経験させて『好き』を伸ばし、将来進むべき道を自分で見つけてほしい」という親の気持ちもうかがえます。
「〇〇を習うのが当たり前」の時代から、「好きをとことん極める」時代への変化を感じる昨今。
選択肢の多さに戸惑ってしまいそうですが、親たちは子どもの「好き」を伸ばすために、子どもの「興味のあること」を見逃さないアンテナを張っていなければならないようです。
【参考】
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