「他人に迷惑をかけない」ことを大切にする日本人の考え方は中国でも広く知られているが、多くの中国人は「なぜそこまで他人に配慮しなければならないのか」と理解に苦しむようだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本のツイッターで過去に「人に迷惑がかからない自殺の方法」を尋ねるツイートが話題になったと紹介し、日本人は死よりも他人に迷惑をかけることの方を恐れているのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、日本人にとって「人に迷惑をかけない」という考えは骨の髄まで染み込んでいる思想であると紹介。中国は日本人のように他人からどう見られているかをあまり気にしない傾向にあるうえ、日本人とは逆に親しい間柄であればあるほど、「迷惑をかける」ことを厭わない傾向にある。

 「迷惑をかけることができる」のは、それだけ親しいからという考え方だ。日本では「親しき仲にも礼儀あり」と言われるが、中国では礼儀とは親しくない間柄において必要なものであり、親しい間柄であれば「ありがとう」といった基本的な礼すら不要と考える人は多い。それだけに、日本人がどのような場面でも他人の目を気にして、他人に迷惑をかけないように考えていることは、中国人からすれば理解し難いものと映るらしい。

 記事は、「日本人は同僚や隣人はもちろん、友人同士であっても、迷惑をかけないよう互いに気を使いあう」と伝え、こうした考え方が「日本人の気を小さくし、大胆さを失う要因につながっているのではないか」と主張し、迷惑をかけないよう配慮しすぎるのも問題だと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

他人に迷惑をかけない日本人、配慮しすぎるのも問題では・・・=中国メディア