シティのイングランド代表FWスターリングを手本にすべきとアドバイス

 チェルシーイングランド代表FWカラムハドソン=オドイは、今年4月にアキレス腱断裂の大怪我を負った。当初、復帰は10月以降とされていたが、25日に行われたリーグカップ3回戦グリムズビー・タウン(4部リーグ)との試合で復帰し、試合終了間際にゴールを挙げて7-1の勝利に貢献。チェルシーの未来を担うとされる期待の星は、フランク・ランパード監督から、ある選手を参考にするようにアドバイスを受けたという。英紙「ザ・サン」が報じている。

 ランパード監督が参考にするべき選手として名前を挙げたのは、マンチェスター・シティに所属するイングランド代表FWラヒーム・スターリングだ。「スターリングは、圧倒的な才能を持った選手にしっかりとした努力が加わった驚異的な選手の好例だよ。彼は完全なプレーヤーになるために、献身的なトレーニングを怠らず、驚くべき選手になった。カラムにとって、理想的なモデルだ。同じような才能に溢れているからね」とランパード監督は語り、将来的には手本となるスターリングを超えてほしいという期待を寄せた。

「私は彼にベストな選手になってほしいんだ。彼にはそのポテンシャルがあるし、その能力を最大限に引き出したい」

 ランパード監督が最高のモデルと言ったスターリングは、まだ24歳。それでも2015年にシティに加入してから、すでに2度のリーグ優勝、3度のリーグ杯制覇、さらにFA杯のタイトルも獲得している。

 アキレス腱断裂の大怪我から復帰し、チームの7点目を挙げる活躍を見せたオドイだったが、7-1で勝利したグリムズビー・タウン戦後、ランパード監督はオドイの体重オーバーを指摘。週給18万ポンド(約2400万円)の5年契約を結んだストライカーを甘やかす考えはないようだ。

「私は見た通りのことを言わないといけない。カラムは、巨大な才能を持っている。だからこそ契約延長を強く望んだんだ。でも、彼にはやらなければいけないことがたくさんあるし、彼は周囲のアドバイスを聞かなければいけない。でも、彼はそうするだろう」

 今夏、ベルギー代表MFエデン・アザールレアル・マドリードへ去り、FIFA国際サッカー連盟)から受けた移籍禁止処分の影響で新戦力を獲得できなかったチェルシー。復帰したオドイがランパード監督の期待に応える成長を見せるかは、今季の成績にも大きくかかわってきそうだ。(Football ZONE web編集部)

(左から)チェルシーのランパード監督、FWオドイ【写真:Getty Images】