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 警戒心の強い猫は、むやみに人間に近づいたりはしない。愛する我が子を人目に晒すようなことはめったにない。だが猫が心を許せると思えるほどに信頼関係を築き上げた人間なら話は別だ。

 アメリカで行き場のない猫たちに餌をやり、保護や里親探しに取り組むヴァネッサさんの前にふらりと現れた美しい野良猫は、人になれるのを良しとしなかった。

 いつも飢えていたその猫は妊娠中も餌を食べにきていたが、お腹が小さくなり、どこかで出産したようだ。食べるのにも苦労する母猫とその赤ちゃんが気がかりになったヴァネッサさんは、辛抱強く母猫の面倒を見た。

 次第にあいさつをかわすようになってくれた母猫は、ある日、思い立ったようにヴァネッサさんを誘導しはじめた。なんと彼女は、4匹の子猫たちを紹介しようと案内してくれたのだ。

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ある日ふらりと現れた警戒心の強い猫

 ニューヨーク在住のヴァネッサさんは、地域猫の支援や困っている猫を救って永遠の家を探す活動を行っている。

 ある日ふらりと1匹のメス猫がヴァネッサさんのもとに現れた。周囲の猫から情報を得たのか、餌を求めてこの場所にたどり着いたようだ。


 警戒心が強く、シャイな性格の美しいメス猫は、その後来たり来なかったりを繰り返したが、すきっ腹をかかえて来る彼女と近づきたいと思ったヴァネッサさんは、一定の距離を保ちながら根気強くメス猫の面倒を見ていた。

母になって戻ってきた猫。赤ちゃんはどこに?

 ある日、ヴァネッサさんはその猫の妊娠に気づいた。しかし翌日に彼女の姿はなく、その翌日にはぺたんこのお腹で現れた。

 どこかで出産したようだ。赤ちゃんミルクを飲ませるために栄養をとらなければならないメス猫は懸命に餌を食べるようになり、ヴァネッサさんに近づいて鳴くときもあった。

彼女はすごい勢いで餌を食べ尽くして、おかわりが欲しいと鳴いてきたんです。私のことをちゃんと覚えていて、頼ってくれたんだ!ってうれしくなりました

 でも赤ちゃんはどこにいるの?

 心配になったヴァネッサさんは彼女の食欲に驚きながらも、もっと仲良くなることにしようと心に決めた。


私の宝物はここ!秘密の場所に案内した母猫


 その後、1日3度の餌やりで彼女と交流を続けること1週間。仲良くなれる兆しが見えてきた。食事中に撫でても警戒されなくなった。信頼関係ができあがってきたのだ。

 それからまもなく母猫はヴァネッサさんに対し、自分についてくるよう促した。呼ばれるままについていくと、彼女が生んだ4匹の子猫がいる秘密の場所にたどり着いた。


 母猫はヴァネッサさんに、大切な我が子を見せてくれたのだ。その時はまだ赤ちゃんに触れることは許されなかったが、母猫とヴァネッサさんの距離はどんどん縮まっていった。

 その後は毎日、母猫の方からヴァネッサさんにあいさつするようになった。足に頭をなすりつけ、親愛のサインを見せるようになった。

 さらに食事を出すのが遅れるとドアまで来てヴァネッサさんに声をかけるようになった。


ついに一家はヴァネッサさんの家に


 一方、より安全な場所が欲しくなった母猫はわが子を連れて近隣の裏庭をうろつくようになったが、こうした引っ越しは庭の持ち主には歓迎されなかった。


 それに気づいたヴァネッサさんはこの時がチャンスとばかりに彼らをつかまえ、自宅に運び込んだ。

 そして今、行き場もなく飢えていた母猫とその子猫は清潔で心地よいベッドに横たわり、食事もたっぷり摂れるようになった。


 ヴァネッサさんもさまよいかけていた彼らを救えたことに安堵し、仲良しの母猫とともに子猫の成長を見守っている。

 「なによりも幸いなのは私が子猫のお世話ができることを彼女がちゃんと知っていることです。子猫は全員元気で、夜も落ち着いて過ごしてますよ」

References:lovemeow / instagramなど /written by D/ edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52282662.html
 

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