17歳の演技派、南沙良が「DVD&動画配信でーた」にて「南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛 いよいよ壁がなくなるぞー!のテンションで映画を観る」を好評連載中。毎回ぱっと思いついたテーマをもとに、編集部がセレクトした映画を鑑賞。ときに趣味や普段の生活などの話題に脱線しつつ、彼女の素顔が垣間見えるような内容になっている。第10回のテーマは“機械”、選んだ作品は『エクス・マキナ』。例のごとく話は脱線し、最終的に、なぜか遅刻の言い訳談義に発展…。

【写真を見る】身の回りの家事を全部やってくれるAIロボットが欲しい!

 

■ 「遅刻の言い訳は、“来る途中でおばあさんを助けてました”」

――衝撃的なラストでしたね。女性型AIロボットのエヴァがケイレブを××して…。

 

「ケイレブが報われなさすぎて、かわいそうでした。つらかった…けど、完全なバッドエンドでも、完全ハッピーエンドでもなくて、ちょうど良かったかな。昨日観たばっかりなんですけど、すっかりAIに敏感になっちゃいましたね。スマホの指紋認証とか顔認証の仕組みを、いっぱい調べました!」

 

――難しい技術用語が満載の会話劇でした。

 

「社長のネイサンがケイレブに次々と難しいことを質問するじゃないですか。でも頭の悪い(笑)私は、質問の意味を理解するのに時間がかかっちゃって…。その間にケイレブが返答してしまうから、話がどんどん進んじゃう。自分の頭の悪さを呪いました」

 

 

――もし南さんがAIロボットを相棒にできるとしたら、どんなのがいいですか? 恋人でも友達でも、何でもいいですよ。

 

「友達…、友達が…欲しい」

 

――それだけ聞くと、若干違った意味に聞こえます(笑)。

 

「見た目は私より5歳くらい年上のお姉さんタイプで、可愛くて、買い物とか掃除とか身の回りの家事を全部やってもらいたいです」

 

――それは友達じゃなくて召使いです(笑)。

 

「で、基本的に彼女のほうから私に話を振ってほしいんです。面白い話を。私はそれをふんふん聞くので」

 

――ラクしすぎですよ。

 

「喉が乾いたって言ったら、飲み物をもってきてくれる」

 

――やっぱり召使いだ…。

 

「で、休みができたら、ハワイ行く?とか言って、旅行の計画を全部立ててくれる」

 

――もしや南さん、現実でもそういうのを周りの人に求めてやいませんか? 私に面白い話をして、お茶もってきて、旅行の計画を立てて…。

 

「あ…だから友達できないんだ、私…(笑)」

 

――しかも、5年後には南さんが歳を取って、年齢が彼女に追いついてしまいます。

 

「どうしても年上がいいので、かわいそうだけど買い換えるしかないかな(笑)」

 

 

――(笑)話題を変えましょうか。劇中では会社PCでのケイレブの検索履歴が前もって全部ネイサンに伝わっていて、エヴァの容姿はそれをもとにケイレブ好みに造られているという怖い話でした。南さんは人に知られたくない検索履歴ってありますか?

 

「あります! 私、困ったらすぐにネットに頼っちゃうんです」

 

――例えば?

 

「友達から返信が来ない時の対処法とか」

 

――また友達関係の悩み…。

 

「『返信来ないけど大丈夫?と送る』みたいな、ありきたりの答えしか載ってないですけど。あと遅刻の言い訳はけっこう調べますね」

 

――使えるやつありました?

 

「来る途中でおばあさんを助けてた」

 

――嘘くさいです(笑)。

 

「あと、家を出る時に『今、◯◯駅です』って送る。まだ電車乗ってないのに。『今、電車が停まりました』『お腹が痛くて、駅のトイレにいます』というのもあります」

 

――いいやつを教えましょうか。「家を出る時に宅配便が届いちゃって、受け取ってた」

 

「それ、いいですね! 素晴らしい! …あ、でも今事務所の人に聞かれちゃったから、使えないや(泣)」

 

 

■ 写真&ひとこと:ブロッコリーを見るたび小さな森だと思う。

先日車で東京タワーの下を通ったのですが、予想よりずっと大きくてドキドキしました。

いつもうんと遠くから眺めているだけだったから、真下から見る東京タワーは新鮮。

ゴジラもこのくらい大きいのかなぁ…かっこいい〜(Movie Walker・取材・文/稲田豊史)

南沙良、連載第10回のテーマは“機械”