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ニューヨークのスクールバス (写真:AP/アフロ

ニューヨーク州北部の小さな村で、2人の白人少女がアフリカ系の同級生を暴行した罪で告訴された。

事件は今月10日、スクールバスの中で起きた。NBC系のローカル局によると、10歳と11歳の2人の白人少女が、同級生のアフリカ系アメリカ人の同級生に対し、人種差別な言葉を浴びせながら20分間にもわたって暴力を振るったという。被害を受けた少女は目の周りにアザができたほか、髪の毛を引っ張られてバスの座席に倒れ込み膝に打撲傷を負い、頭髪もごっそり抜かれていた。母親の告発で露見し、加害者の少女たちは第三級暴行罪のヘイトクライムとして起訴された。

また、見守りのためバスに同乗していた28歳の白人係員も、目の前で繰り広げられる暴力を阻止しなかったことから、子どもの福利を危険に晒した罪で起訴されている。

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は「10歳の少女が恐ろしい人種差別的な攻撃を受けたとの報告にひどく驚いた。大人が見張っているスクールバスの中で、彼女の同級生がこのような事件を起こしたという事実が、状況をさらに衝撃的で厄介なものにしている。子どもたちをスクールバスに乗せるということは、最も大切なものを他人に託しているということ。今回の事件はその信頼を著しく毀損した。許しがたい」と怒りを露わにした声明を発表した。

知事はニューヨーク州人権局に事件を調査するよう指示。人種や宗教を攻撃対象としたヘイトクライムを決して許さないというスタンスを改めて示した。