福岡県のネクストシステム(藤田義生代表取締役)は、仮想試着機能をはじめ、さまざまな機能をパッケージングしたARインタラクティブサイネージ「Kinesys(キネシス)」に最新のAIエンジン「VisionPose」を搭載したバージョン3.0を9月30日にリリースした。

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 Kinesysは、人の動きに反応して画面が変化することで、アイキャッチ効果を飛躍的に高めるAR機能を持ったインタラクティブサイネージシステム。従来のデジタルサイネージシステムとは異なり、静止画や動画を表示するだけでなく、人物に対してインタラクティブに反応し、リアルタイムに画面が変化するサービスを提供できる。

 画面操作はジェスチャーで行い、物理的に画面をタッチする必要はない。また、「画面に手をかざす」「画面に向かって手をスライドする」などの簡単な操作と直感的なインターフェースにより、誰でも簡単に操作できる。

 従来は人間の動作を深度センサー付きカメラで検出していたが、自社開発のAIエンジン「VisionPose」に置き換えた。これにより、センサーカメラへの依存がなくなり、カメラを小型化することができた。また、従来できなかった人間の正面・背面を判別できるようになった。

 バージョン3.0は、最新のAI技術を駆使し、1台のカメラで人間の骨格を3次元推論して検出する「VisionPose Single3D」を搭載。さらに、デフォルトコンテンツのクオリティを向上した。各コンテンツのフレームや背景が豪華になったほか、熊本県のPRマスコットキャラクターくまモン」や、誰もが知っている芸術作品をアクションフィギュア化するシリーズ「テーブル美術館」とのコラボが実現し、デフォルトコンテンツとして利用できる。

 Kinesysは、カメラ・PC・ディスプレイだけで設置できる。すでにデジタルサイネージ機器を導入している企業は基本パッケージだけで利用できる。また、短期間の利用を希望する顧客向けにレンタルプランサービスも用意した。

人の動きに反応して画面が変化するデジタルサイネージ