浦和レッズは2日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019の準決勝・第1戦で、広州恒大(中国)をホームに迎え、2-0で勝利した。

準々決勝で上海上港と対戦した浦和は、アウェイ戦を2-2、ホーム戦を1-1と2試合連続ドローとし、アウェイゴール差で駒を進めた。一方、対戦相手の広州恒大は準々決勝では鹿島アントラーズと対戦し、こちらも第1戦、第2戦ともにドローとなったが、アウェイゴールの差で勝ち上がったのは広州恒大だった。

上海上港戦は2試合とも常に先手を取り続けた浦和だが、この強さを国内では見せられていない。リーグ戦は8戦未勝利、さらに天皇杯ではアマチュアのHonda FCに敗れる大失態を犯した。直近のサガン鳥栖戦では、2点リードを引っくり返されたものの、後半アディショナルタイムに追いつきドローに持ち込んでいる。

今回の一戦のスタメンは、その試合から一人変更。武藤に代えてファブリシオを起用した。

浦和の攻撃はまずは9分、関根が味方のスルーパスで左サイドを抜け出しグラウンダーのクロスを供給するが、興梠に届く前にクリアされた。17分には、槙野から斜めにボックス左の関根にボールが渡ると、関根は素早い反転からシュート。しかし、GKゾン・チョンが好セーブを見せる。

関根の左サイドからチャンスを作る浦和。すると19分、関根から横パスを受けたファブリシオがボックス手前左から右足を一閃。アウト回転のかかった強烈なシュートがゴール右上に突き刺さり、浦和が先制に成功した。

攻勢を続ける浦和は26分、長澤からスルーパスを呼び込んだ橋岡がボックス右でGKと一対一に。何とかGKを躱してゴールに流し込みにかかったが、懸命に戻ったDFにライン上でクリアされゴールとはならなかった。

その後は互いに中盤で潰し合う時間帯が後半まで続く。浦和がゴールに迫ったのは61分のこと。右サイドでボールを奪いショートカウンターに転じると、ファブリシオがボックス手前でマークを外してシュートへ。だがここは相手に当たって枠に飛ばせなかった。

65分を回り、ここで浦和はファブリシオを下げて武藤を投入。すると67分、右サイドからのクロスを武藤が早速シュートに繋げる。さらにGKゾン・チョンに弾かれたところを興梠が詰めるが、これもゴールに至らない。

それでも75分、武藤が獲得した左CKの場面で、こぼれ球を拾った関根がボックス手前から右足を振り抜くと、これがゴール左下に突き刺さり、浦和がリードを2点に広げた。

2つのスーパーゴールで試合を優位に進める浦和。84分にウェイ・シーハオにネットを揺らされるが、しっかりしたラインコントロールでオフサイドに嵌める。

終盤に阿部や宇賀神を投入して試合を締めにかかった浦和は、3分のアディショナルタイムも乗り切り先勝。公式戦11試合ぶり、ホームでは3カ月ぶりの勝利を手にし、23日に行われるアウェイでの第2戦に臨む。

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